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おすすめのお金の本その7:ゆっくりいそげ カフェからはじまる人を手段化しない経済

こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

今日はお金について考えるおすすめの1冊のご紹介です。

今回ご紹介するのはこちら。

昨日おすすめのカフェとして紹介したクルミドコーヒー店主の影山知明さんが書いた一冊。

影山さんは、金融業界からカフェ店主になった異色の経歴を持っている方です。

金融のあり方に疑問をもって始めたのが、国分寺にあるクルミドコーヒー。なぜカフェを始めたのか、そのカフェで何を目指しているのかを知ることで、お金の本質を考えるヒントになります。

資本主義で「無価値」とされる思いをお金でどう表現するか、僕はこの本からこのようなテーマについて考えさせられました。

同じモノなら安ければ安い方がいい。

それはそれで必要な経済だと僕は考えます。

ただ、それが全てになってしまっては、人間があたかも機械になってしまいます。

僕自身、金融の業界にいて、それを無意識のうちの肌で感じていました。金融業界で長く働いていると自分がロボットのようになっていく。

お金は便利過ぎてコミュニケーションが希薄になる弊害もあると先日記事を書きました。

それをもっとうまく表現してくれているのがこの一冊ではないかと感じます。

世の中一般には価値がなくても「私」がそこに価値を認めているのであれば、「あなた」との間で交換が成り立つ。

だからこそ、このお店のコーヒー一杯は650円です。

ある人が、クオリティとしては世界最先端ではないものの、思いをもって作ったものがあったとしてます。

ただそれは資本主義社会の中では、そういう思いは「無価値」でクオリティがどうかだけで評価されがちです。

クルミドコーヒーでは、資本主義社会ではこういった「無価値」とされるものにも価値を認める経済、これをお店という空間を通じて表現しています。

お金でないがしろにされがちな価値、それが何なのか、それを大事にしたお金の使い方にはどんなものがあるのか。

こういうことに興味のある方は、ぜひ読んでいただきたい1冊です。おそらくお金をテーマにした本をあまり読まない人の方が共感する部分が多いと思われます。

なお、この本には、続編もあります。査読版ということで、今後改訂された本も出る予定ということです。

この本は、お店とECサイトでしか買えませんが、本書を読んで面白かった人はぜひ続編も読んでみてください。

過去のおすすめ本はこちら↓

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