コロナ禍で増えている地方移住を検討する際の3つのポイント
こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。
昨日は毎月第三金曜日に開催しているFPトークライブセッションでのYouTubeライブでした。(イベント専用のホームページもあるのでよかったらこちらも見てください。過去のアーカイブや動画の文字起こしも掲載しています)
このイベントでは全国のFPと一緒に、実際にあったFP相談事例についてざっくばらんにお話をするイベントで、今回で9回目でした。
今回のテーマは地方移住者。僕自身、証券会社勤務時代に地方に住んでいる時期も長くいろんな地域で過ごしてきました。そこで、地方移住で検討するべきこと、そのために必要な3つの事項について今日は書いてみます。
地方移住する人は子育て世代を中心に増えている
コロナウィルス感染症による影響およびテレワークの進展から、今東京一極集中の状況に変化が起きています。
昨年は総務省の統計上初めて東京が転出超過となった一方で、31道県が転入超過となりました。東京に近い、茨城、山梨に加え、福井、島根など都内から離れた地域も増えています。
僕の知人でも地方に移住する人が結構います。どういう人が移住しているかというと、やはり子育て世帯の方です。
今まで都会の中心でバリバリ仕事をしていたけれども、結婚して、お子さんが生まれて、「これからどうしようか」と今までの人生を振り返る方が多いです。
その結果、お子さんの子育てやライフワークバランスを意識して地方移住をするというケースも今は少なくありません。
地方移住後の収入と支出の検討
地方移住すると、収入も支出も変化します。
一番気になる点はやはり、みなさん、移住後の収入です。これがまず1つ目の検討事項です。
この点、IT系の仕事をしている人は移住しても収入が変わらない方が多いです。
実は、もう1つnoteアカウントも持っていて一時期、新しい働き方をしている全国の方々にインタビューをしていました。地方移住のリアルにご関心のある方は、ぜひ読んでみてください。
また、地方暮らしでは支出も全体で見れば減少することが多いです。
そのため、収入が落ちても家計にあまり影響がなかったという意見がインタビューした方々の中では多かったです。
地方移住で盲点となる日常生活で不便なこと
移住後の収入に気になるのは、最もなことです。
ただ、実際には収入そのものよりも、普段の暮らしの方が盲点になっているように感じます。移住後の日常生活に支障がないかのチェックも非常に大事です。これが2つ目の検討事項です。
地方には地方独特の文化やルールのようなものがあります。僕もいろんな地方都市に住んだ経験がありますが、同じ日本でも生活する「ルール」が地方ごとに結構違いなと肌で感じていました。
また、都会と違って地方はよくも悪くも、お金で解決できない問題が多いです。その不便さは自分でカバーしないといけません。
例えば、雪が降る地方に移住する場合、冬は雪かきという力仕事が発生します。場所によっては近隣の人たちと協力して、雪かきの役割分担をして朝早くから作業する場合もあります。
僕の場合は、富山県に住んでいたときは、自宅周辺ではないのですが、職場の駐車場の雪かきで大変でした。大雪が降れば、朝早く出勤し男性社員総出で雪かきをしていたものでした。足腰に結構きてしまいます(笑)。
地方で支出が下がるのは、不便なことが増えて、自分でやらないといけないことが増えるからでもあります。
そんな不便や面倒を楽しめるかどうか、少なくとも許容できるかどうかという視点も移住前にチェックすることも重要です。
地方生活を助けてくれる地元のキーマンとつながる
また、地方移住専門誌のターンズ編集長が参加するイベントで聞いた話なのですが、地方移住ではその地域のキーマンとつながることが大事だということです。これが3つ目のポイントです。
地方のことに一番詳しいのは、その地域に住んでいる人です。
ネットでの情報収集では、観光関係の情報が多くなり、生活するのに必要な情報は十分に収集できません。
また、地域は人的なネットワークがまだまだ幅を利かせている側面もあるので、キーマンとなる人とつながっておいた方がいいです。
移住相談では、そういった頼れるキーマンとつながることも大事です。
移住した場合の住処も、そういった信頼できる人からの情報で探すのがベストで、ネットだけで物件を探すのは危険です。
僕の場合もまさにそうでした。
僕の場合、キーマンは地域の支店で在籍期間の長い女性社員の方、いわゆる、「お局様」に該当する方です。
そういう方は地域にキーマンのことをよく知っていて、まず最初の住む物件探しで大変お世話になりました。信頼できる不動産会社も紹介してもらえたので、安心して住む場所を探すことができました。
まとめ
移住のライフプランでは、①お仕事、②日常生活に支障はないか、③困ったときに頼りになる地方のキーマンとの人脈があるかの3点が最低限の検討ポイントです。
地方移住に関心のある方はくこういった点も合わせて検討してみてください。
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