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目指していたものが、必ずしも正解とは限らないという話

月数回、カウンターに立たせてもらっているバリスタの仕事の一環で、コーヒー豆の「焙煎」にもチャレンジしています。

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ガスコンロの上に設置する小型の焙煎機を使っての「直火焙煎」。余談ですが、コーヒーの焙煎は「熱風式」と「直火式」のふたつに大きく分類され、それぞれにメリットとデメリットがあります。

私の店で扱う焙煎機は「直火式」。

一度に大量の豆を焙煎することができず、焼きムラも起こりやすいことから、火加減などの見極めが難しいと言われています。しかし、「豆が持つ個性や特徴を、微細に調整することができる」のが最大のメリットです。

これまで発注していた卸先の焙煎士さんに聞いたところ

「焙煎は、慣れが一番大事!」

とのこと。

それから、

「こうしたいと思っていた味に仕上がらなくても、それが個性、それが面白み!」

…とも言っていました。

もちろん焼きすぎや火加減次第で、えぐみや生っぽさが残ってしまう「失敗」もあるのですが、時に予想していた味と違ったとしても「意外と美味しい…!」という発見につながることもあって、すごく面白いのです…!!!!


先日私が焙煎したのがエチオピアの「モカ・イルガチェフェ」でした。

何となくこれまでのイメージで、「浅煎り寄りにして、酸味を楽しみたいな」と思い、”ハイロースト”を目指しました。

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しかし、取り出しに一瞬遅れてしまい「シティロースト」寄りに…。

焼きムラも結構あって「失敗した〜…」と思いながら、淹れて飲んでみると…

「これはこれで、美味しい…!」


目指していた酸味やフルーティーさは控えめになってしまいましたが、程よい苦味と甘味を感じる仕上がりになっていました。

飲んでみるまで、正解がわからないコーヒー焙煎の奥深すぎる世界。

嗜好品だから、正解・不正解も人それぞれ。

ますます興味が湧いてきています…!






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