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外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~

□読んで欲しい人

・本を読んだときになるほどなと思っても実際の仕事で生かせない人
・知的生産を中長期的にあつくしたい人

□学び・気づき

・ビジネスにおける知的生産は「行動の提案」まで踏み込む事
・そのもの答えなど存在しない
・「視点・視野・視座」を変える
・説得よりも納得を、納得よりも共感を追求する
・アウトプットが出ないときは、基本的にインプットが足りない
・創造とは「新しい物を作りだす」事ではなく「新しい組み合わせを作ること」
・読むべき本は「名著・定番」×「面白い」

□行動計画

・知的生産のクオリティを上げる為に「戦略の選定」「インプット」「プロセッシング」「アウトプット」の質を上げる。
・モノゴトを多面的な側面にて着目する。視座を上げるというのは誰の利益を背負っているかという立場に変える。
・顧客を明確に、要求される要求されるクオリティ・使える時間・活用出来るリソースを意識する。
・抽象行動用語を使わない
(例)検討する/推進する/強化する/実践する/注力する/連携する
・これをやってみたら面白そうだ、これが実現したら痛快だという共感を追求していく。
・企画書の作成が進まない時は絞り出すのではなく、インプットをやり直す

□メモ

知的生産に従事する立場にある人であれば、「常に行動を提案する」という意識をもっておいて欲しいと思います。「行動を提案する」というのはつまり「ではどうするべきか?」という問いに対して解答を出す、ということです。
皆さんが解こうしている目の前の問題について、答えはこの世に存在していません。それを解けるのはその問題に直面している自分自身なのだという覚悟を、特に知的生産に関わる人であれば持って欲しいと思います。
知的生産が最終的に行動に関する提案になっていなければならないという事は、たびたび指摘してきました。しかし、こういった抽象行動用語を使ってしまうと、関係者間で「具体的に明日から何をやるのか」イメージ出来なくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。知的生産の品質は行動の品質に直結し、行動の品質は成果に直結します。抽象行動用語を混ぜてしまうと行動の品質が著しく低く低下するので注意しましょう。
個人的には、説得というのは、人がやる行為の中でもっともダメな行為の一つだと思っています。説得されても結局のところ、その人の行動は変わらないからです。行動を変えるにはコミットメントが必要ですが、コミットメントを得るには「説得」ではなく、「納得」が必要になります。さらにそれが「共感」にまでなれば、コミットメントな内発的なエネルギーにもとづくものになり外側から薪をくべ続けなくても心の炎は燃焼し続ける事になります。
例えば、明日までに企画書を出さなければならないのに、なかなか企画書の作成が進まないとき、多くの人はパソコンを前にしてウンウンと唸って「絞りだそう」とします。しかし、これは間違いで本当にやらなければならないのは「インプットをやり直す」という事になります。たとえアウトプットの期限が明日に迫っていたとしても、やるべきなのはインプットの見直しです。いい知的アウトプットが出ないというのは、間違いなく「量あるいは質の面で、正しいインプットが出来ていない」からです。アウトプットが出ない時こそ、インプットに再度目を向けて「聞くべき人に話を聞いているか」「読むべき資料に目を通しているか」という点をチェックしてみましょう。


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