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「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問

□読んで欲しい人

・具体と抽象の違いから生まれるコミュニケーションギャップを解消したい人

□学び・気づき

・試験問題には正解があるが、現実問題には正解がないのがほとんど。
・抽象レベルが高ければ高いほど理解出来る人は少なくなる。
・枝葉と幹の話は目的に応じて何が幹で何が枝葉であるかは変わる。
・全て同等の【具体】、優先順位をつける【抽象】
・抽象化とは【分類】【線引き】【要約】【言語化・図解】【メタ認知】【俯瞰】
・具体化とは【明確化】【詳細化】【数字や固有名詞へ落とし込み】
・コミュニケーションギャップの原因は【抽象化の差】【知識・経験の差】

□行動計画

・その人が【最善だと思う選択肢】のみがあり、それをどこまで信じれるかどうかで、【正解】になるかどうかが決まる。という認識を持つ事。
・目的の相違が無い様、目的の共有、再確認を意識して行動していく。
・優先順位を常に意識する為に、抽象度高い視点で見る。
・具体と抽象の両軸の視点をもち、適切な視点で活用する。

□メモ

逆に言えば、各個人にとって自分が下した意思決定を行動に移す場面においては、【全て正解】だと思いこんで実行に移す事が重要です(反面、自分がコントロール出来ない他人の人生に対して【それは不正解だ】と口をはさむのはほとんど意味がない、というのが本書の基本スタンスです)
よく(例えば上司が部下に投げかける言葉として)【枝葉に気を取られないで幹を見なさい】などという表現が使われますが、ここであまり表層化されないコミュニケーション上の問題として、そもそもやろうとしている対象業務の目的が共有されていないことが挙げられます。両者の目的が共有されていないために、一方が思っている幹と他方が思っている幹が(目的の相違によって)異なっている可能性がある、という事です。
具体のレベルでものを見るというのは、一つひとつの事象を個別に見るという事で、したがってそれらに優先順位や重要性のようなものはありません。優先順位や重要性というのは、複数の事象を同時に見て関係性を見るからつけられるものだからです。したがって、物事の優先順位を常に意識している人は、抽象度の高い視点で物事を見ている可能性が高く、逆に【全て大事】となかなか優先順位がつけられず、【何も捨てられない】と考える人は具体的な世界にどっぽり浸かっている可能性があります。
■抽象度低→抽象度高
【タンメンを食べに行こう】よりは【ラーメンを食べに行こう】
【ラーメンを食べに行こう】よりは【中華料理を食べに行こう】
【中華料理を食べに行こう】よりは【何か食事をしに行こう】
■川上と川下の価値観の違い
川上(抽象度高)  ⇔    川下(抽象度低)
全体        ⇔    部分
境界なし      ⇔    境界あり
少人数       ⇔    大人数
原則        ⇔    例外
楽観的       ⇔    悲観的
能動的       ⇔    受動的
抽象レベルの【幹】のメッセージを出したい人は【極論で言い切る】という手法をとります。ところが、それを見た具体派の人達は、切り捨てられた枝葉が気になって仕方がありません。そこで、【こんな葉っぱもこんな枝もある】と反論するわけですが、当の言い切った側の人は【そんなことはわかった上で切り捨てているわけです。しかも、抽象とは【都合の良いように切り取る】事で幹だけ残すわけですから、前提条件によって何を切り捨てるかは変わってきます。したがって、【都合の悪いために切り捨てられた枝葉】を大事に思う人からは常に反論が出る事になります。
コミュニケーションギャップの根本原因は、【私たち一人ひとりの経験や知識、あるいは思考回路が異なる事によって「違うものを見ている事に気づいていない」事であるといえます。】また、【見ているところが違う】とは、知識や経験の違いによる認識の違いです。女性と男性、年代、職業、出身地などの違いは【住んでいる世界】を変えるので、何らかの判断する材料が違います。【人は皆こうである…】という話をするにも、各人は自分の経験した事(本で読んだ知識からの「2次的模擬体験」も含む)を判断材料とせざるをえません。

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