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会社の看板で営業しない。本物の営業力を身に着ける

私は新卒の就職活動でリクルートを9次面接で落とされ、その後インテリジェンスから内定をもらい入社することを決意しました。

参照:人生で最初に入る会社の決め方

もともとは将来起業するために会社経営を学びたいと考え、起業家を多く輩出しているリクルートが良さそうと考え受けたわけですが、ベンチャー企業であるインテリジェンスに行くと決めた時に「どうせならベンチャー企業で本物の営業力を身につけよう」と考えました。

私が入社した2003年当時、インテリジェンスの主力サービスは「人材紹介」と「派遣」でした。人材紹介事業は業界第2位、派遣事業は業界10位前で、どちらもたった数年でここまで成長したのはまさにインテリジェスの営業力の強さを物語っていました。
しかし、私がこの順位を知った時に「人材紹介事業と派遣事業には行かない」と決めました。どちらも既に業界内で名前が売れており、自分の実力以外の部分で営業できると感じたからです。

本物の営業力を身につけるなら看板で売れたのではなく、少しでも自分の実力で売れるようになりたい

と考えました。

そこで目を付けたのが求人広告「OPPO」の営業でした。当時インテリジェスは三井物産とジョイントベンチャーで株式会社オポチュニティ(2000年9月設立)という「OPPO(オッポ)」というアルバイトの求人サイトを運営する会社を持っていました。
2000年代初めのころは、アルバイトを探すときはまだコンビニで「フロムエー」や「an」をお金を出して購入していました。実際私も学生の時にアルバイトを探すときはお金を出してこの雑誌を買っていました。またこの頃ようやくフリーペーパーの「タウンワーク」や「DOMO」「アイデム」などが出始め「ユーザーがお金を払わなくても求人広告を見ることができる」というビジネスモデルが現れた時でもありました。

とはいえまだ「紙」の時代に「OPPO」はインターネットだけでアルバイトを探すということを打ち出しました。当時は当然スマホなんてありません。学生が持っている携帯はいわゆるガラケーでした。私の記憶ではそれでも携帯でネットを見るというのはまだそんなに流行ってなかったと思います。
そんな時代に「紙ではなくインターネットで求人を探す。しかもユーザーはお金を払わなくてもいい」というビジネスモデルは画期的でした。
リクルートも「フロムエーナビ」は扱っていましたが、紙の「フロムエー」に掲載をしてくれれば、おまけとして「フロムエーナビ」にも掲載してあげるという程度で、まだまったく本腰を入れていませんでした。
そんなときにインテリジェンスは2000年9月インターネットだけで勝負すると賭けに出たのです。

(ちなみに初代iPhoneが発売されるのはさらにあとの2007年になってからです。こちらはスティーブジョブズの伝説のプレゼンテーション)


私は「OPPO」の話しを聞いた時に「これだ」と思いました。

「株式会社オポチュニティという社名も『OPPO』なんてサイトも聞いたことがない。これなら会社の看板で営業できない」

と考え、入社後の配属希望調査で同期の皆が第一希望を人材紹介事業部や派遣事業部と書く中、私は「第一希望:OPPO(以上)」として第二希望、第三希望欄は空白で人事に提出しました。(後で聞いた話ではOPPOを第一希望で出したのは同期45人中2人だけだったそうです)

こうして私はインテリジェスに入社し新人研修が終わった2003年5月に株式会社オポチュニティに出向することになりました。


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