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反抗期の息子に学ぶ、瞑想中の思考を減らす方法

マインドフルネスについて、こんな相談をいただきました。

瞑想中どうしても常に雑念というか思考が止まらず、それで良いとも言うけど、やっぱりできているのかなぁと不安です。

その悩み、私もありました。
きっと瞑想を始めた人、100人中99人が抱く不安だと思いますので、お答えしていきます!

思考が湧いても大丈夫!

瞑想=無になる
というイメージが強いですが、マインドフルネス瞑想においては、思考が湧いても大丈夫。

無を目指すのではなく、思考に気づくことを大切にしています。

…というのも、私たちのストレスの原因に「現実と思考の区別がつかなくなっていること」があるから。

明日の気が重い用事を考えただけで、どんよりする
昨日言われたひと言をなんとなーく考え、またイヤな気持ちになる

今起きていないことなのに、感情・身体感覚・そこから派生する思考。
現実までもが影響を受けます。

これは言語を操る人間だけが持つ能力。

現実と思考(妄想)の区別がつかなくなり、取り違えてしまう=認知的フュージョンという状態。

しかも、無意識の思考はネガティブに偏りがち。

人の無意識の思考のうち、8割がネガティブ
そのうち9割が前日と同じ事を考えている、なんてデータもあるくらい。

起きていないことで、苦しくなるって、モッタイナイ。

じゃあ、その思考を無くしちゃおう!
と、考えたところで、山に籠ってキビシイ修行でもしなければ、なかなか難しい。

私のようなフツーの人は、まるで汗をかくように、自分の意志とは関係なく、思考が湧きます。

でも、自分の思考に気づいていれば良いのです。

…と思ったけれど、コレ今起きていないよね。
確かな事実ではないよね

と気づくことができたら、無意識の思考に巻き込まれて、今ここにないもので苦しくなることが減ります。

思考と距離を保つ。
観察する視点を養うのがマインドフルネスです。

なので、まとめると…

思考が湧いても良い!
思考が湧いたことに気づけることは、スゴい!

その上で…

瞑想中に湧く思考を減らしてくれる「ラベリング」というテクニックをお伝えします。

ラベリングとは?

「湧いてくる思考や感覚に、言葉のラベルを貼ること」

例えば、瞑想中嫌なことを考えていたら

「不安」

外からの音が気になっていたら

「音」

抽象的な言葉を一度だけ心の中で唱えます。

特に決まりはありませんが、短く、完結なものが良いです。
そうすると、それ以上思考が膨らまなくなります。

※ちなみに、ラベリングは、今のじぶんの状態を確認するため。呼吸の身体感覚に合わせて、膨らみ・縮みなどと唱える用途もあります。

コツは反抗期の息子

うちの長男が、中学生だった頃、よくあるやり取りがこちら↓

私:今日学校何あった?
長男:忘れた

ひと言で、会話終了。

ラベリングって、この感覚に似ています。

絶対に話を弾ませない。

ペタっと貼ることで、思考がこれ以上暴走しなくなります。

頭の中の世界は連想ゲームのように、次から次へといろんな妄想を作り出し、あることないこと、関係なくどんどん膨らんでいきます。

例えば、バイクの爆音が聴覚に入ったら…

うるさいなぁ
こんなんじゃ集中できないよ
何であんなことするんだ
だいたい、この時間に…

なーんて、無意識に思考が湧き、会話が弾みます。

でも、「音」とラベリングすると…

そこで終了!

心の反応が止み、それ以上つべこべ言わなくなります。

確かなのは、音だということ。

うるさかろうと、不快であっても関係なく音は音でしかありません。
ラベリングは、そのことに気づかせてくれます。

私は瞑想のみならず、日常生活でも良く使っています。

子どもからのひと言にイラっとしたら

「怒り」

じぶん=怒りでしたら、どうにもできませんが、ラベリングできたら、怒りは観察の対象となります。

怒りの感情に巻き込まれずに、今確かに起きていることは何なのか?
反応ではなく、選択の自由が与えられます。

このテクニック、相性もあります。
そして、他にもいろんな方法はありますので、またご紹介します。
もし、試してみて、合うようでしたらどうぞ~

ご質問、お待ちしております!

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