見出し画像

思いがけず社会科見学

帰り道、すこし急ぎながら車を走らせていました。
もう夕方。日が沈むまで、山を越えたいなぁ。

頭の中では、帰ってからの段取りを考えます。

晩御飯はカレーの上に、スーパーで買ったチキンカツを載せて…

見渡す限りの白。
雪野原が続く中、ごくたまに小さな街のかたまりがあります。

この街には、小さなパン屋があったことを思い出し、寄りたくなりました。

ここだ!

と、車を止めたら、パン屋ではなく製麺所。笑
小売りもしているようです。

これもご縁、と思い、勇気を出して中に。

誰もいません。
※田舎あるあるです。

店にあるのは、うどん・蕎麦・ひやむぎと、地元の有料ゴミ袋。

程なく、奥からおじいちゃんとおばあちゃんが出てきました。
のんびりとしていて、朗らかです。

蕎麦とうどんを買うことにしました。

おばあちゃんは、ゆっくりとレジを打ち、お釣りをくれました。

あれ?何か違うような…?

ぼんやり考えていたら、ニンゲン計算機、末娘の目がカッと見開きました。
でも、すぐに言わないのが末娘。

おばあちゃんは、あらあら、私間違えたわねー、と笑い、
オマケよ、とサービスしてくれました。

おじいちゃんが、今うどんを干しているから、見ていきなよ、と。

店の奥の方に案内されます。

うどんの良い匂い。
きれいに並ぶ、うどんの暖簾。

こうやって乾麺を作るとは!
はじめて知りました。

車に戻り、また雪野原、車を走らせます。
もう急いでいません。
何て良い人・良い街だ!としみじみと語りながら、のんびり家に戻りました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?