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焚き火があると、気が付いたらその周りに人が集まり、だべっていた。

煙の匂い、木のはぜる音、揺れる炎。街中で突然その気配を感じたら、驚くに違いない。でも、それは商店街のど真ん中に現れたのだ。


商店街のある美殿町で作られたときいて驚いた、焚火台

自然と人が集まってきっていた。
親子、犬の散歩の途中で、仕事帰りにふらりと。
焚き火の周りには商店街のカフェやら食堂やらが屋台を出していて
珈琲、チャイ、ラムミルク、ホットワイン、クラフトビール。。片手に会話を楽しめそうなドリンクやスナックを買うことができた。

火を囲むと、初めましての人とも不思議と話ができる。
はるばる滋賀の米原からこられていたのは、
大学の構内で焚き火を囲んで語り合うイベントを企画する大学職員の方。
マイチェアーをさりげなく登場させ、座る。
「商店街で焚き火を囲んで対話するイベントなんて、自分の街ではまだまだ難しいので、この景色を見ておきたかったんです」と、仕事を半休とった、とやわらかな笑顔で話してくれた。

私は、普段オンラインで話してばかりの友人と、久々の再会の場として参加した。大正解。焚き火が、甘く暖かいホットドリンクが、体と心をじわりしみる。からだをゆっくりあたため、ゆるめ、心を開かせていく。そして自然と気持ちよく本音を話し、友人もこれまで聞いたことのなかったことをたくさん話してくれたのは、不思議だった。

焚き火って何者!?火を焚いて、椅子を並べただけの場所。たったそれだけなのに、人の心を開き、語り合う時間を創り、ゆるやかにつなげていく不思議な力をもっている。

焚き火のように、アート作品をみたり、映画や本をきっかけにしたり、ゲームでわいわいしながら、もっともっとおしゃべり、そして対話の場がコミュニティに増えたらなと思う。私もその場の作り手に、なっていきたい。


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