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田舎移住して感じたこと

約1年半、石川県の山に囲まれた限界集落に移住してみました。
その土地が好きで住みたくなったとかではなく、働く場所がその地域だったからという理由。結果的に田舎移住となったわけです。

地方移住、最近よく聞かれるようになった言葉ですが、向き不向きありますよね。今日は、実際住んで感じたことをお話しできたらなと思います。

私が住んでいた地域は、約30人ほどが住んでいる集落です。ほとんど全員が顔見知り。その中でも集落が4つに分れていました。各集落ごとに繋がりが強いため、馴染めないとすぐ村八分に合います。

自分で住みやすい環境を作れるかが重要
まず、大事なことは、村の行事に参加すること。春・秋に開催される祭りや神社掃除、村の草刈りなど。
これは集落の人とコミュニケーションの一つだと思っています。
めんどくさいと思う人も多いのではないでしょうか。難しいのであれば、田舎移住を持続するのは厳しいかと思います。
もちろん住むことはできますが、いつまで経っても集落で標的にされて、お互い気持ちよく生活できません。そんな方を何人も見てきました。
自分が無理のない範囲で行事に参加して、地域の方たちとコミュニケーションを取る。
自分自身がどんな人なのかを知ってもらうことが大事です。

田舎は車生活が余儀なくされるため、地域の人達は、車種・車のナンバーで覚えます。この記憶力は驚くほどにすごいです。
車があるかないかで家にいるか判断されたり、常に見られている状態になります。気にしてくれているとも言えるでしょうか。
「最近ずっと車あるけど、何してるんだ」とか普通に聞いてきます。プレイベートなことまで悪ぶれもなく質問してきます。
これが嫌、居心地が悪いと思う人もいるではないでしょうか。自分と他人の境界線が都会よりも薄いように感じます。
友人と話しているとその点が嫌だから都会に住んでいるとよく耳にします。

私自身は、そこが良さでもあると思っています。都会の全く知らない人たちの中で暮らすより、知っている人がいると安心する。帰ってきたと感じる。
そんな場所をいくつか作ってみるのも良いのではないでしょうか。

自分と他人の境界線が強まったように感じる現代。大家族から核家族へ。
昔のようにおばあちゃんや親戚みんなが関わることが薄まった世の中。
田舎へ住んでみるとみんなが一家族のように関わってくれる場面もあります。いつまで経ってもよそ者扱いだけれども、困った時はお互いに助け合って生きていく。
こんな世界が増えたらいいな。