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建築の力を証明する。-「デザイン経営」宣言から見る建築デザインを取り巻く環境-

前回までの数回にわたり私がお話ししてきた内容をまとめると、
建築を通じたブランド価値の構築(ブランディング)
といえるとおもいます。

私たちが多くの企業・クライアントの課題を「美しさ」で解決し「ありがとう」を創造する。その実践をしてきた理由を振り返ってみると、
私たちの大好きな建築、その建築の力を証明したい。
その思いからであったといえるかもしれません。

経済産業省が2018年に発表した「デザイン経営」宣言。デザインが産業競争力を高めることを示し、デザイン業界からデザイン産業へと脱皮していく予見を感じさせるリポートでした。それは、私たちが模索してきたことが正しかったことを感じさせる内容でした。以下抜粋でお話します。

デザインは、企業が大切にしている価値、それを実現しようとする意志を表現する試みである。

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従来の建築デザインはクラシカルデザインに分類される。

①顧客との長期にわたって良好な関係を維持するためのブランド力の創出方法、②顧客視点を取り込んだイノベーションの創出手法としてデザインは活用されるようになり、産業競争力に直結するものとなっている。

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デザインに投資するとその4倍の利益を得られ、2倍以上成長する。

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デザインを企業戦略の中核に関連づけ、デザイナーが最上流から計画に参加することが必要。

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いかがだったでしょうか。
図らずも私たちSTARが実践してきたことが世の中の潮流の中で正しかったことが証明されたといえ、この資料を見たときは、だよね。と相づちを打ちました。

建築の世界ではまだこの大きなデザインの流れを認識している設計事務所は少数にとどまっています。これが建築とくに建築家を中心とする年輩のグループが社会の潮流とずれてきている大きな理由ではないでしょうか。

建築、デザインを業界から産業へ

以前高かった建築学科の志望順位が下がっていると聞きます。それは、未来を感じられにくいからでしょう。そして、時代の要請、そして時代の空気そして未来をくみ取る力が教える側に足りないからかもしれません。

20代の若い世代はこの流れを見据えて新しい姿をつくっていくでしょう。
30代、40代の私たちの世代は、建築そしてデザインを産業化し、デザインの力、建築の力を証明して次の世代に引き継いでいくことが必要。
建築の素晴らしさを次の世代に伝えるために。
私たちはそのように考えています。

出典)デザイン経営」宣⾔. 経済産業省・特許庁. 2018.5.23.
https://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-1.pdf

STAR
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