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#131 カツサンドに誓った昼✨

変なタイトルですね〜でもこのタイトルで記事を書きます!と約束したタイトルなのです。普通、何か素敵な誓いを立てるのは夜か早朝な気がするのですが、その時は昼でした。今日はそんな、カツサンドを食べながら決心をした日の話です。



出来すぎた話

5月から新しい研究プロジェクトに所属することになりました。僕のいるドイツの大学の研究室では多くの場合、半年〜2年毎に自分がやっている研究の予算元が変わります。ドイツの大学で博士課程の研究をするには、学費は全くかからず、十分な額の給料が出ます。
 
僕の場合は、ドイツでの生活を賄うのに加えて、日本にいる妻との約束である「日本の自宅の住宅ローンの半額」を送金しても、ちゃんと生活が成り立ちます。でも、なんだか話が出来すぎていると思いませんか?

研究室のある大学の建物〜春は緑が目に優しい

予算あっての研究

日本の大学の大学院生と何より違うのは、ドイツでは我々が「研究予算で雇われている」ということです。つまり、予算がカットされたり、研究の成績が芳しくなかったりすれば、比較的簡単に解雇されるのです。
 博士課程は通常4年間ですが、多くの場合その間に二度ほど予算の見直しが行われるので、みんなピリピリして研究に励んでいるというのが事実です。まあ、会社員も似たようなものかもしれません。そして、昨年9月開始メンバーの予算見直し時期は今年の2月末だったので、揃って見直しの時期を迎えました。

自席からの眺め〜州立公園に面しているので窓の外が美しい

去っていく仲間たち

そんな中、周囲には予算カットで去っていく仲間もいました。家族でトルコから出てきて、「ドイツで博士号を取るぞ!」とやる気満点だった彼は、気づいた時にはもういませんでした。全員一人ずつ教授と面談して、次の予算がつくかどうかという話をしました。
 僕の場合は、体調不良で休んでいた期間もあったので「相当頑張ってもらわないと、予算をつけるのは厳しい」と言われ、具体的にどんな成果を上げればいいのかアドバイスをもらい、少し気が重い年末年始の一時帰国となりました。一時帰国後、池袋で買い物をしていた時に、提出すべきレポートの内容に関する詳細な指示が教授から入ったのを覚えています。

*     *     *

変わった知り合い方をした友人

詳しくは来週月曜日に投稿する記事で書きますが、家族と友人を含めた6人が、年末から今までの厳しい時期を支えてくれました。今日はその中でも異色な「カツサンドの友人」を紹介します。とっても変わった知り合い方をしました。それでは紹介します🥁 〜 Karina さんです!(日本人です)

僕が彼女と知り合って、いろいろやり取りするようになったのは、 次の記事がきっかけでした。この記事で Karina さんは、最後の晩餐に食べたいものの一つは、サンドイッチパーラーの「カツサンド」だと書いていました。彼女の文章にはどこかジントニックのような中毒性があり、その香りと口当たりが忘れられず、ついつい記事を読みにいってしまいます。

夢がそのまま叶った日

Karina さんの上の記事を読んで、「どうしてもサンドイッチパーラーのカツサンドが食べたい」と思いました。彼女が、

愛してやまない、明日から同じものを一生食い続けろと言われたら死ぬまでこれでも構わないと思える食べ物のひとつ

ここまで言うか?

とまで言うカツサンド、どんな味なのだろう……と思うと同時に、「そこまで言う Karina さん本人と一緒に食べてみたい!」と思いました。その時は、Karina さんがどこにお住まいなのか、何歳位の人なのか、何も知らない状態でした。

その後連絡がつき、年末に神戸の実家に帰った時に会えるかもしれない距離にお住まいなことが分かりました。その後何度かメールでやり取りして、「じゃあ、お会いして一緒にカツサンド食べましょう!」ということになりました。待ち合わせた当日は、サンドイッチパーラーの開店を待って店に入り、「これ、ずっと食べたかったんです!」と店員さんに熱く語ってしまい、怪訝な顔をされつつ、念願の「Karina さん本人と、サンドイッチパーラーのカツサンドを食べる」夢が叶ったのでした。

サンドイッチパーラーアストリア〜メニューにはあるぞ、現物はどこだ?
あった!ついに見つけた Karina さん「最後の晩餐」のカツサンド✨

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別れ際にもらった言葉

最初に書いた、ドイツでの予算更新を通過するのが難しい、自分の手に負えるだろうか、という話も聞いてくれました。その日の別れ際に Karina さんは、

ささきさんは、大丈夫です!

力強く言ってくれた声を今でも覚えている✨

と真顔で強く言ってくれました。「必ず予算更新に通ってみせる。カツサンドに誓った昼✨だね」と話して別れました。その後の顛末は、来週月曜日の記事に書きたいと思います。
 結果としてはうまく5月開始のプロジェクトに入れたわけで、カツサンドに誓った志を完遂できてよかった、と思っています。その日のカツサンドが入っていた厚紙のジャケット?は、お守り代わりに大切にしています(ヘッダ写真です!)

Karina さんは、5月からのプロジェクトの最終面接の前日夜、当日朝にも、僕の緊張をほぐしてくれるようなメールをくれ、気持ちの上で一緒にいてくれました。「きっと予算選考に通って、『カツサンドに誓った昼✨』っていうタイトルの記事を書くからね」と約束したので、今日その約束を果たします!

🌷     🌷     🌷

もうすぐ5月!

さて、4月末が近づいてきたので、次回は僕を助けてくれた残りの5人を一気に紹介したいと思います。自慢しても自慢しきれない家族と友人たちです!自分一人では何もできない、多くの大切な人に支えられて今がある、と心より思います。

Karina さんは非常に文才があり、実は小説も数多く書いていらっしゃいます。そんな彼女の作品のうち、僕のお気に入りを一作品紹介します。文章から匂いや温度感が伝わってくる素敵な作品です。ぜひ読んでみてください。Karina さんからもメッセージをいただきました。

<Karina さんからのひとこと>
コーヒーのお供によかったらどうぞ☕️

「ひとこと」ってお願いしたら本当に一言だった^^

それではまた来週月曜日。今日もお読みくださって、ありがとうございました☕️
(2024年4月26日)

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