Chopped Cookies §3 逃亡の始まり
1週間、小西研究所に通い詰めでなんとか事案もまとまりそうだ。
さすが最高レベルの研究所とあって、クライアントたちの要求とボクたちの提案はいとも簡単に解決されていく。
アップル・パイオさんもとてもいい人でしょっちゅう差し入れを持ってきてくれた。
自家製クッキーらしい。
「結構いけるのよ私のクッキーちゃんたちは。」
明るい笑顔を振りまきながら、ハート型しかないクッキーを置いていってくれる。
気持ちがこもっているのか、確かに美味しく感じられた。
「ボクは元々、あまりクッキーが好きで