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#35 ストランゲーゼ30番地🇩🇰

みなさんは海外旅行に行く時、どうやって目的地を決めますか?見たい景色、建物、美術館、あるいは食べたいものや買いたいものなど、多くの要素が関係してきますね。僕は来月9月中旬にデンマーク、コペンハーゲンへ行くことにしました。目的地はずばり、「ストランゲーゼ30番地」です。


海外マラソンデビュー

マラソンをやっていると、一つの夢は「海外マラソン参戦」です。ドイツに着いたら、忙しくなる前に一度大会に出て身体を慣らしておこうと思い、2023年9月17日に開催される、コペンハーゲン・ハーフマラソンにエントリーしました。
 大会ウェブサイトではエントリーした全選手の名前や国籍が検索できますが、25,000人以上がエントリーするなか、日本人は12人!コペンハーゲンは平らな街なので(=コースの登り下りが少ない)、好タイムが出せるコースとして人気のマラソンになっているのです。

目標タイム設定

大会に出走するからには、目標タイムの設定が必要です。ハーフマラソンの自己ベストは2023年軽井沢ハーフマラソンの1時間49分5秒。次の目標設定が難しい位置にいます。フルマラソンと異なりハーフマラソンは距離が短いので、例えばタイムを10分縮めるには 1km あたり28.4秒タイムを短縮する必要があり、これはかなり大変です。

下の「ランニングを科学する」のサイトによると、ハーフマラソンで1時間45分を切れば、全ランナーのおよそ上位26%に入れる感じなので、一つの目安になりそうです。タイムを分で表した場合にきりがよくなる1時間40分、つまり「100分切り」(サブ100と呼ばれます)を達成すれば、上位20%までレベルアップすることができます。さて、今回の目標タイムですが、残り時間は約1ヶ月なので、現実的に1時間45分切りに設定しようと思います。


デンマークとの縁

思えば、デンマークとは色々な縁がありました。クラシック音楽に関わる仕事をしていた時は、デンマーク在住の楽器製作者とよくやりとりをしており、コペンハーゲンの自宅を数度訪ねたことがあります。海外での仕事や商談は店舗やオフィスで行うのが普通なので、直接自宅を訪問する仕事というのは珍しかったです。
 そしてコペンハーゲンは大好きな画家、ヴィルヘルム・ハマスホイが愛し、生涯のほとんどを過ごした街なのです。現在は大切な友人が二人住んでおり、縁が続く街です。

ハマスホイの故郷へ

コペンハーゲンへはマラソンの前日に入る予定なので、着いたらその足で「ストランゲーゼ30番地」へ行く予定です。そこは、タイトル上の写真にある絵画《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》が描かれた場所なのです。1864年にコペンハーゲンに生まれたハマスホイは多くの室内画を残しましたが、その多くはその地にあった彼のアパートで描かれ、多くの場合、妻のイーダが後ろ姿で登場します(佐藤直樹『ヴィルヘルム・ハマスホイ:沈黙の絵画』平凡社, 2020年)。

この絵を正面から写した写真をお見せしますね(撮影は許可されています)。

《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》
1899年 油彩・カンヴァス 46.2×51.0cm
ポーラ美術館、箱根

上記の本ではこの絵は「個人蔵」となっていますが、現在は箱根のポーラ美術館のコレクションとなっています。初めて見た時にひきこまれてしまい、この絵が展示されるたびに箱根へ出かけ、日本ではリビングにミニ複製画を飾っていました。現地へ行っても部屋にはもちろん入れないのですが、大好きな絵が描かれたその場所に行って、同じ空気を吸ってきたいと思います。

今日はそんな、「マラソン、大好きな絵の舞台、大切な友人」と3拍子揃った街、コペンハーゲンの物語でした。

今日もお読みくださって、ありがとうございました🏃🖼️
(2023年8月15日)


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