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#37 はじめてのアルバイト代で買ったもの

これまでの記事を読んでいて、「うーむ、昔の思い出を綴ったものが多いな」と思いました。ドイツに引っ越して来たものの今は完全に無職で、来月から大学での仕事が始まるので、過去を一通りおさらいしたい気分なのかもしれません。

今日は8月17日、少し思い出のある日で、高校時代に付き合っていた彼女の誕生日です。大学進学後、大学生になって初めての彼女の誕生日に、「自分でアルバイトをしたお金で指輪をプレゼントしよう」という計画を温めていました。みなさんは「はじめてのアルバイト代」を何に使ったか、覚えていますか?


はじめてのアルバイト

みなさんの「はじめてのアルバイト」は何だったでしょうか?僕の場合は、引越し業者で働きました。つまりは、苦手なはずの肉体労働です。仕事の選り好みをせずどうしても指輪を買うお金を手にいれる必要があったのです。しかし、アルバイトをした引越し業者は、今で言う「完全ブラック」な職場でした。例えばトラックでの移動中は、

先輩:おまえ、シートベルトはするな!
 僕:
なんでですか?
先輩:その方がきびきび動けるからだ!

わけのわからない指示

その先輩の運転は下手ではないのですが、高速道路を使って移動する時は時速 120km 位で飛ばすので、ベルトなしでは怖くて仕方なかったです。

またある時、大きめの戸建住宅の引越しに行った時には、なぜか昼休みが飲み会になりました。当日の現場リーダーがメンバー全員にビールを配り、ひとしきり飲んでから午後の作業に入ったのでした。
 飲んだ後に重労働をするので、体調不良者が何人も出ました。リーダーは最初に 500ml 缶、次に「もっと大きいのを買ってこい!」と注文して 750ml 缶(当時は自販機で普通に売っていました)を飲んだ後、最後までぴんぴんして荷物を運んでいました。


ジュエリーショップへ

そんな、「生きた心地がしない」職場だったので、次々と人が去っていきました。僕も、目標だった4万円が貯まるとすぐに辞めました。そのお金を握りしめて生まれて初めてのジュエリーショップへ。どんな指輪を買うかはずっと前から決めてあったのです。

 僕:アクアマリンのゴールドの指輪をください
店員:ご予算は?
(その時僕は19歳)
 僕:4万円です。
店員:結構なご予算ですね。ではこちらなどいかがでしょう……

生まれて初めて買う指輪は、なぜか迷わなかった

当時は3万円台の予算があれば、シルバーではなく18Kゴールドの指輪にアクアマリンがついているものが買えることは事前に調べていて、それで4万円が貯まるまで我慢したというわけです。はっきりとは覚えていませんが、38,000円くらいのものを買ったように記憶しています。自分のお小遣いはいくらも残りませんでしたが、とても清々しい気持ちでした。


お守りのアクアマリン

彼女とはその後しばらく付き合った後別れましたが、今にも繋がっている点が一つあります。それは、彼女がその後博士号を取得して研究者となり、今では大学教授として活躍していることで、僕の博士進学を間接的に勇気づけてくれたことです。アクアマリンは人魚が流した「ひとつぶの涙」とも言われますね。

あの指輪、今も彼女の「むかしのもの」の箱に入っているだろうか……
そう言えば今日はぴったり50歳のお誕生日ですね。連絡することはありませんが、お誕生日おめでとう🎂

今日も読んでくださって、ありがとうございました🥂
(2023年8月17日)

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