仕事
何故展覧会をするのでしょう。
絵を働かすため。それぞれの絵は自分の小分けされた、かつ等身大の画家たち。展覧会をすることでそれらを働かせる。それらは自分からでたものではあるが、自分がそのためにその分減ったわけではなく、それらの絵も、観に来た人の心に描いて働いたからといって、減るわけではない。
自分や絵画たちの仕事は等身大にも関わらず依然として自分たちの中に留まったまんま。
つまりそれらは言葉なんだ。
自分たちは語られた存在で、働くことによってはじめて、本来の語ったものの方へ向くことができる。自分も作品もそれを観る人も働くことではじめて向き直り、語ったものに仕える。仕事、をみんなでするため。