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絶滅する企業の見分け方&個人としての対処法

みちをつくるCareer Development Adviserささりゅーです。
皆様ご存知の通り、新型コロナウイルスにより、世の中の変化が加速しています。
今回は、未知のウイルスに対応して進化する企業と、対応できず絶滅する企業のお話。そんな中、個人としては何を行えばいいか、いちキャリアコンサルタントの視点からお伝えできればと思います。

進化と絶滅は38億年前から繰り返されてきた

敗者の生命史によると、地球上に生命が誕生したのは38億年前だそうです。27億年前には、当時地球上に存在しなかった「酸素」という猛毒が誕生し、多くの微生物は死滅し、わずかに生き残った微生物は猛毒「酸素」のない環境に身を潜めた。いわば27億年前のSTAY HOME
しかし、そんな中、猛毒「酸素」に対応し、酸素を莫大なエネルギー源として活動するものが現れた。
時を進め1億800万年前頃~、植物は裸子植物から、次々に種子を作ることができる被子植物へと進化を遂げ、進化のスピードを高めた。その中で、餌である植物の進化のスピードに対応できない草食恐竜は衰退していった。
そして、6550万年前。巨大な隕石の衝突による環境変化で、地球上最強であったはずの恐竜は滅んだ
※私の拙い文章では語りきれないので、興味のある方は敗者の生命史読んでみてください。

環境変化にどう対応するかで見分ける

時を戻そう。緊急事態宣言は解除されたとはいえ、まだまだ続いている『非日常』。ウイルスとの戦いは長期戦になっている。
そんな中、企業の対応にも差が出てきている。
GMOさんを良い例として、環境変化への対応を見ていきたい思います。

中国からの観光客が多く集まるエリアの拠点(渋谷・大阪・福岡)において、2020 年 1 月 27 日(月)より 2 週間をめどに在宅勤務といたします。
※2020年01月26日 新型コロナウィルスの感染拡大に備え在宅勤務体制へ移行

『1月27日』という"早期”に、
『観光客が多く集まるエリア』という"独自の判断"で、
『2週間をめど』と"小さく"在宅勤務をスタートさせました。
そして、2月7日長期化に向けた指針を出します。

新型コロナウイルスの感染拡大に備え実施している渋谷区・大阪市・福岡市のオフィスに勤務するパートナー(従業員)の在宅勤務体制について、独自の判断基準に基づき、2020年2月10日(月)より長期化に備えた体制へ移行することを決定いたしました。具体的には在宅勤務体制は継続、ただしやむを得ず業務上出社が必要なパートナーについては身を守るための感染予防グッズ配布と出社時・在社時の予防策徹底により一部出社を認める体制となります。~中略~
今後も、パートナーの安全を最優先に、当社独自の判断基準に応じて、引き続き迅速に対応してまいります。
2020年02月07日 新型コロナウイルス感染流行の長期化に備えた体制へ移行 在宅勤務の継続と、オフィス出社時の感染予防対策を拡充

ただ世の中の様子を見て、収束していないから伸ばそう…という短絡的なものではなく、2週間の間に、『出社時・在社時の予防策』という”バックアップ策”の準備を進め、『一部出社を認める』ための"条件"と『独自の判断基準』となる”自分なりの根拠”を明確に示したうえで、あえて余白を残して"柔軟に対応できるように"してあります。
さらに、この間に在宅勤務者約4000人にアンケートを実施し、課題の明確化につなげたりもしています。
どうしてこんな対応ができたかというと、"事前の準備"に他なりません。

様々な有事に備えて日常的にBCP(事業継続計画)の構築に取り組んでおり、独自の判断基準に基づき迅速に意思決定ができる体制を整えておりました。
2020年02月07日 新型コロナウイルス感染流行の長期化に備えた体制へ移行 在宅勤務の継続と、オフィス出社時の感染予防対策を拡充

5月に発表になった決算も非常に好調ですし、今後BCP関連の講演、ソリューションで引っ張りだこになることは間違いないでしょうし、社員を大切にしてくれるというイメージも重なり、当分採用に困ることもないでしょう。

今回は在宅勤務への対応を中心にGMOさんの例を見ましたが、現時点では対面が必要な業務に関しても考え方は共通するのだと思います。
『誰かが決めてくれるまで待ち、その判断に任せ、ただ従う』という姿勢ではGMOさんのような対応は一生できません。緊急事態宣言下では在宅勤務をしていたものの、緊急事態宣言解除されて通常勤務に戻っている企業も心配です。次の有事に備えて自分で判断できる準備をしておかないと、事業継続が困難になってくるのではないでしょうか。そもそもコロナ前からVUCAな時代。日本企業の低迷はこういった対処が苦手な企業が(特に大企業に)多いためだと言えると思います。このあたりの対処方針で、新型ウイルスに限らず、環境の変化に対応して進化できる企業なのか、進化を止めて滅びる企業なのかが見えるかもしれませんし、個人としても同じことが言えるかと思います。

個人としての対処法

「そんなこと言ってもさ、今いる会社がそんな恵まれてる人なんてほとんどいないよ…個人では何もできないよ…」と、絶望された方、ご安心ください。個人の準備である程度はなんとかなると思っています。

事前の準備
・自分なりの判断基準を作っておこう
これがあると、AorBの選択肢で迷ったときも、「●●だからAだ!」と判断ができるようになります。
個人的におすすめなのは、Vision/Mission/Valueの設定です。 
自分が大切にしている価値観とは?
どんなことを重視して生きていきたいか?
詳しいやり方については要望ありそうであれば別の機会にお伝えします。

・自分から動いてみよう
よっぽど信頼できて、価値観も全く一致している会社、上司であれば別ですが、そんな方はほぼいない(どこか少しは違う)ので、自分なりの判断基準に基づいて何か自分で行動を起こしてみましょう。

・小さく試す
人によっては、大きな一歩であったり、決断しないとダメ!という人もいるかも知れませんが、まずは小さく試すことをおすすめします。
会心の一撃くらったときに、回復手段がなくて再起困難になるとしんどいです。週末できる副業なんかもおすすめです。

・逃げ道をつくる

退路を断つ必要はありません。逃げた先の環境に対応した結果、生命が進化して生き残っているように、逃げ=負けではありません。『ダメならやめて、元に戻せばいい』くらいの気持ちで、行動に移すことを優先してみましょう。たとえば、副業ならば、試してダメならやめればいい。

まとめ

こんな長いのを最後まで読んでくれた方はいるのでしょうか…笑
ざっくりまとめると…

他人任せは危険だよ!

の10文字です!
(ここまでの長文必要だったのか…?笑)

他人任せにしないために、これから何を目指していけばいいかについては、また長くなりそうなので別の機会で…
個人的には、「性善説で働ける人になろう」が、キーワードかもと思っています。これもまた別の機会に。

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長文にお付き合いいただきありがとうございました!

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