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夏の終わり、秋の気配。
手を伸ばしても届きそうにないほど
遠くに行ってしまった
あんなにも近くにいたのに
高く高くのぼってゆく
私はそれを追いかけることなどできなくて
ただ深呼吸をするだけ
吸い込んだ空気に
金木犀の甘やかな香りをはらんでいるのを感じ
ああ、新しい季節が始まるんだと知った
見上げればどこまでも高い空は
雲を敷き詰めて
あなたはあの雲の上を軽々と飛んでいくのでしょう
私はあの雲がどこまでもどこまでも
続くことを願っています
9月の終わりにこの詩を書いたものの、金木犀の匂いなんか全くしない暑い日々が続いて、いつになったら秋がくるんだよ、と思っていました。
やっと金木犀の匂いを嗅いで、秋の訪れを感じたので、この詩を載せます。
あっという間に冬になりませんように。
寒いの苦手。
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