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【絶海の孤島】青ヶ島でワーケーション!【日本の秘境】

こんにちは。世界中からデジタル遊牧民生活を送っているさり柴と申します。今回は絶海の孤島、青ヶ島から6日間のリモートワークをした感想を書きます。


【ノマド難易度】
★★★
リモートワークはかんたんだが、行くのは簡単ではない

電波、インフラには問題ないです。
そのあたりはさすが日本、東京都といったところ。

八丈島と青ヶ島を結ぶ「くろしお丸」

しかし、そもそも青ヶ島まで行くコスト面の負担、船やヘリの就航率が不安定で帰れない可能性があることによる精神的な負担は高いです。

お金と精神的な余裕があれば問題ありません。
そもそも青ヶ島という場所自体、余裕を持って行きましょう…。

なぜ青ヶ島か?

過去に友人と旅行で渡航経験があり、その際に島のガイドさんがコワーキングスペースを視察させてくれました。そして青ヶ島からも仕事ができそうだと感じたため今回のワーケーション渡航を決めました。
何よりも自然や離島が好きですし、なるべく手付かずの自然の中で滞在したかったためです。

こんな場所から働きたい!

注意

島の人数は現在約160人。その中で自治体として成立させるために掛け持ちで仕事をしています。みんな忙しいので、宿やレンタカーは事前に予約してから行動しましょう。もちろんタクシーなどもありません。

レンタカーはあると便利ですが、道の幅が狭いので運転に不慣れだと厳しい印象を受けました。

行き方

行き方は八丈島からの船とヘリがあります。ヘリは争奪戦ですが、ぜひヘリを取ることをオススメします。理由は船の欠航率が高く、ヘリの就航率が高いからです。
また、船の揺れがひどいことがあり大変です。

船は綺麗ですが、日によってはものすごく揺れます。

私たちはヘリが取れなかったので、直前まで天気や風を見つつ、船に乗れる可能性に賭けて八丈島へ渡航しました。乗る予定だった船は欠航、八丈島で一泊し、翌日臨時便が出るということでそれに乗ることに。

この時点で行けてもいつ帰れるかわからない状況。
そんな中、金銭、時間的に覚悟を決めて渡航を決めました。
その結果6日間の滞在となりました。

というわけで行けても帰れるかどうかはわからないので、逆にどこからでも働ける人には良い場所かもしれません。

ちなみにwindyという風の予報サイトを見て予測を立てています。

Windyで伊豆諸島が緑色なら船チャンス!?

宿泊場所

民宿かいゆう丸

毎食地元の食材を使った美味しいご飯を用意してくださりました!
「かいゆう丸」には共用部分の食堂の机があり、そこから働くこともできました。

島寿司と島のものを使ったおかず。

前回宿泊した「あおがしま屋」も料理が美味しい快適な宿。

島のものを使った美味しい料理。あおちゅう無料。
ワーケーションの場合はあおちゅう注意!度数が高いです。

両方、ごはんはセルフサービスで取ります。

値段は食事付きで一人1泊1万1〜2千円くらい。
二次離島でありながら、宿は結構レベルが高いのです。

仕事場所

コワーキングスペースNYAYA

NYAYAの空間。

Youtubeなどで島のことを発信しておられる青ヶ島観光PRガイド、青ヶ島ちゃんねるさんが運営しています。事前に相談しましょう!
かいゆう丸から徒歩で近いです。

利用料金

料金はフリー利用で2,500円。1時間だと500円です。

コワーキング&レンタルスペースNYAYAに関する情報が書かれたボード(2023年11月現在)

仕事環境

コワーキングスペースは至って快適。おしゃれなもので揃えられており、デザイナーでもある青ヶ島ちゃんねるさんのセンスが活かされています。

センスが良くあたたかなスペース。

また空き家を改修したということで、都会のコワーキングスペースとは異なったアットホームな感じでもあります。私たちが訪れた際は合計6席ありました。

インターネットの速度

二人で6日間働きましたが、インターネットには問題なし。
2020年3月に光回線が開通し、ネット環境が整ったそうです。

青ヶ島からのスピードテスト

空調

エアコンをつけて寒い日も暖かく過ごせました。
日当たりも良好です。

快適な空調があります。

食事

青ヶ島にはレストランがないため、3食ついている宿からコワーキングスペースに移動しました。
食事について考える必要がなく、仕事に集中できる環境があります。
なんとも贅沢なワーケーションです。

買い物

かいゆう丸とNYAYAの間にある「杉の沢」の前に自販機があります。
ここでコーヒーなどの飲み物を買っていました。

130円のコーヒーが買えない場合、同じ商品でも140円のボタンを押すと買えましたよ!

良い点

  • 手付かずの自然に囲まれた貴重な環境。
    周辺の自然にリフレッシュできますし、パワーをもらえます。
    都会とは全く異なる環境に、アイデアやインスピレーションが湧きやすくなる可能性も。

青ヶ島のジャングルはすごい!
  • 自然音のみの静寂。
    スペースを初めて使った時に感じたのは青ヶ島の静寂さです。どこで働くにしてもある程度の音はあるのですが、ここ青ヶ島のコワーキングスペースでは自然音以外の音が聞こえてこない非常に静かな環境
    ここまで静かなのもなかなかできない体験です。

  • 食事付きの宿のお陰で仕事に集中できる。
    食事の用意に労力を割く必要がありません。

  • 働き者の島の人の姿を見て自分も励まされる。
    船を降りてまず最初に見るのは、コンテナからの荷下ろしのため忙しく働く島の人の姿。みんなで協力して仕事をする姿を見て頑張ろうという気持ちになるのでした。

船を待っている青ヶ島の島民の皆さん。

覚悟が必要な点

  • ヘリや船の不安定さ
    散々言われていることですが、欠航が多く予定を立てるのが難しいです。

  • 気候が厳しい
    強風が吹いており移動する際は大変でした。傘も壊れてしまうので、島の人は傘をささずにカッパを使うそう。
    暖かい島ですが、強風のため冬は寒いのではないかと予想します。

  • コスト面
    渡航、宿泊、コワーキングと一連に必要な費用を支払うと、日本の他の場所に比べるとかかります。しかし宿代には3食分の食事が含まれており、他にお金を使う場所もないので、無駄遣いする心配は無さそうです。
    また、さまざまな不確定要素や荷物が来なかったりする大変な中を泊めていただいていると考えると安いです。

しばらく船が来ない中、島のものをたくさん使った「かいゆう丸」のご飯

まとめ

選ばれた人しか来られないと言われている絶海の孤島、青ヶ島。
貨物が不安定なため、島の人は助け合い農業や漁業をしながら生活を営んでいます。

激しく移り変わる天気や、ワイルドな大自然の環境の中でのワーケーションでしたが、おしゃれなコワーキングスペースNYAYAのお陰で満喫できました。生活のインフラ面で不便することも無かったです。

番外編

1時間以上歩くと、二重カルデラの中の地熱釜があるところ(池乃沢地区)に到達します。道のアップダウンがあるのでかなり大変。

食べ物を蒸すことができる地熱釜。

ひんぎゃの近くの東屋にて、食べ物を蒸しながら仕事。

芋を蒸すのにはかなりの時間がかかります。かわいい猫と働きながら待とう!
くさや、卵、ソーセージは30分ほど?
芋は1時間は蒸してホクホクに。

青ヶ島は観光地としても大変充実しているのでずっと働いているのは勿体無いです!
晴れた日はぜひ観光もしてくださいね。

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