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とある大手企業からの間違いメールを読んで、女性としての社会進出が不安になった女子大生のつぶやき

筆者は現在大学3年生、絶賛就活中の女子大生である。就活生となると、日々様々な企業から到底開封しきれないほどのメールを受け取る訳だが、先日その中に身に覚えのないインターン参加確認のメールがあった。結局、それはとある男子学生へ向けたメールが誤送信されていたのだが、その内容が女子学生の私としては少し悲しくなるような内容だったのでここで吐き出させて欲しい。

メールの内容は、その男子学生が応募したインターンは受付などを担当する事務の補助職志望者向けのものであり、参加学生はほとんど女性であるが問題ないかを確認するものであった。

なんだか男女で仕事を分けられているような気がして、同世代よりもキャリア志向が強いであろう私には少し引っかかるものがあった。

差し出し側の企業としてはおそらく別に、受付やお茶出しなどの業務は女性がやるべきだと主張したい訳では無いと思う。実際その企業の経験則として、参加者やインターン参加後に選考を受けるのはほぼ女性であり、例の男子学生がそのインターンに参加することで、男子学生にとっても企業にとっても時間的コストのロスになると判断しただけであろう。仮に私が、事務の補助職は志望していないが何かの勘違いでインターンに応募した学生なら、あのメールはありがたいと思うし、同様に私がその企業の人事なら選考に進む確率が低い学生をインターンに参加させるためのコストを払うのは無駄だと考えるだろう。その証拠にメールには、業務内容を理解した上でそれでもなおインターンに参加したいのであれば参加して欲しいとの旨が記載されていた。

以上を踏まえた上で、私はそれでもメールを読んで不安になった。それは、「女性が受付やお茶出しをする事例が多いことが私のキャリアプランの邪魔になると考えているから」だ。先にも少し述べたが、私は今まで関わってきた同世代と比較して、キャリア志向が強い。30歳頃には年収1000万稼ぎたいし、負けず嫌いなので同期にも年収や出世の速度で負けたくない。もし私が就職した企業に、上記の事務補助職員が行っている業務は男性ではなく女性が行うべきだという価値観が根付いており、女性のみが行っていたら私はこれを行わなくてはならない。男性が行わないとなると、私がその業務に当たっている時間に男性の同期は他のもっと仕事の実績に繋がるような仕事が出来る。また、そのような価値観の元では、同じくらいの能力の男女二人の社員が居たら女性よりも男性を先に出世させそうだと想像する。別に私は、受付やお茶出しをやりたくない訳では無い。会社を回していく上で必要不可欠な業務だと思う。ただ、それで少しでも自分の出世に不利益になるようなら全くもってやりたくない。逆に言えば、男女平等に、実績に繋がるような業務もそうでない業務も行う時間が割り当てられていれば、特に不満は感じないだろう。性差で出世に不利になることは無いからだ。また補足として付け加えておくと、出世に関して、単に自分の能力不足で出世が遅い分には、特に文句を言うつもりはない。さらに言うと女性管理職比率を増やすために私を出世させるような環境も嫌だ。それでは今度は男性にとって不利益である。私はただただ男女で出世の機会が平等であって欲しい。

以上が、一通の間違いメールから男女の機会平等について私が感じたことである。メールの内容は、単に私の目標の障壁になりそうだと私が思ったから、個人的に悲しくなった、不安になっただけであり特にその企業を責めたいとは思わない。(メールの誤送信はどうかと思うが。)私がその企業を受けなければ良いだけである。でも少し、将来私は自分が納得できるキャリアを歩めるのか不安になったのである。

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