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海空断片

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青い鳥のような小型飛空艇《バード》で海からやってくる神人と戦う戦闘機乗りたちのお話の断片。SFファンタジー一次創作小説。
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記事一覧

What brings you to the sky?

 ソラが「海が見たい」と機構の上層部に連絡を送ったのは、ちょうどレクスが実験協力のために…

深海いわし
11か月前

geostationary orbit

 俺は何も出来なかった。母親が狂気に侵された時も、ロビンとカナリアが苦しんでいた時も、二…

深海いわし
11か月前

Roche Limit

 鳥が飛んでいく。青い翼が遠ざかっていく。  空中に宝石のように散らばるのは、撃ち墜とさ…

深海いわし
11か月前
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Sequel to the Fairy Tale

 わすれられたまちのわすれられたおんなのこのねがいがかなわなかったのには、理由がありまし…

深海いわし
11か月前

Platonic Picnic

「ピクニックに行ってみたい」  そう言ったのは、レクスが何かやりたいことはないのかと聞い…

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Fairy Tail

 むかしむかしあるところに、おんなのこと王子様がおりました。ふたりはわすれられたまちのわ…

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After Zero

「何があったか覚えているか。アウル・ブルーバード少尉」  ベッドの脇から直立不動で問いかけてくる男の顔にすら、全く見覚えがなかった。 「何が……とは?」  それでも階級章から彼が大佐であることはわかる。最低限の礼儀は守った方が良いだろうと身を起こそうとするが、思うように身体を動かすことができなかった。 「そのままで良い。昨日の任務の件だ」  のろのろとした動きで、それでもなんとか上半身を起こしてヘッドボードに背中を預ける。 「昨日……」  思い出そうとすると頭の奥が重く痛んで

Song for two geese

 整備が終わるのを待つ間、ルークに頼んでつけてもらったラジオから、フォークソングの軽快な…

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ground Zero

 琥珀を溶鉱炉で溶かしたような夕焼けが、東からゆっくりと夜の色に変わっていく。滑走路の真…

4

Vertigo

 曇り空の下、暗い海を哨戒していると、時々どちらが空でどちらが海だかわからなくなることが…

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Your Favorite Song

 頬を灼く夏の日射し。滑り止めの加工がされたコンクリートの床の、ざらついた感触。どこか遠…