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日々のほんの片隅

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なんでもない日の、なんてことない哲学。
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#食

「美味しいっ」とオトナ

「美味しいっ」とオトナ

マスクをすることよりも、していないことに違和感を覚えるようになって久しいとさえ思うようになった。月日が経つのはあっという間なのだ。

それはさておき、文章を書く時、ここぞとばかりに「ナニナニとなって久しいが、」と言いたくなるのはなぜなのか。
僕だけか。

まだ僕が「エッセイスト」という仕事を知らない頃だから、高校1年の時だ。

その頃から何かにつけて「気取った文章」を書くのが好きだったのだろう、自

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待ち合わせは、待ってない。

待ち合わせは、待ってない。

待ち合わせをするにあたって、待っている瞬間などなくて、お互い待ち合わせの場所まで一歩一歩進んでいるではないか。

それを待っているなんて言われると、もう大変に困ってしまう。

将来設計の憧れ、目指している自分の地点までの日々の生活は、牛歩なれど進んでいるはずであるのだ。

などと勢いよく書いてみたものの、熱燗DJの見事な仕事にやられている。

山梨に最近越してきた熱燗DJは、ご飯とその人の好みに合

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当たり前のようにすぐ忘れるネタの数々

当たり前のようにすぐ忘れるネタの数々

当たり前のことだが、山梨には海が無い。そんな山梨でパン屋を営む我が家に、旬中の旬のお魚、ブリが来た。

ちょっとした小学六年生みたいなサイズのブリが、長崎の遠い親戚から毎年届く。

「ブリ一匹捌いて消費するなんて無理」を合言葉に、親戚中をたらい回しにされるブリ。流れ着いた先が、我が家とは、ブリの数奇な一生はパン屋の煮付けで幕を閉じる。

この時期のブリ、通称寒ブリは、もう、当たり前のように、美味し

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