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展覧会について

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絵画・写真・うつわなど。
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2023年12月の記事一覧

ストリートアートの先駆者RICHARD HAMBLETON

ストリートアートの先駆者RICHARD HAMBLETON

MUCA展京セラ美術館(京都)2024.1.8.まで。

RICHARD HAMBLETON 1952-2017
FROM VANCOUVER, CANADA
カナダ・バンクーバー出身

✴︎写真はオッケーです。

リチャードハンブルトンをご存知でしょうか?
彼はストリートアートの先駆者とされているらしく、バンクシー、ブレック・ル・ラット、JRといった著名なアーティストに今もなおインスピレーション

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風の音。樹々のそよぎ。

風の音。樹々のそよぎ。

服が掠れる音。カラスの騒めき。水の流れ。人々の足音。恋人たちの交わす会話。包丁で野菜を切った時の刻みよい音。コーヒーを淹れた時の雫がコップの底に落ちる音。そして時計の針が時を刻み、今日もぐるぐる周回していく。

          ✴︎

今回、坂本龍一+高谷史郎さんの音楽と映像が折り重なった展覧会に行ってきました。

坂本龍一+高谷史郎・AMBIENT KYOTO・12/24までが→12/31ま

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ソールライター展・壁書き

ソールライター展・壁書き

私はシンプルに世界を見ている。それは尽きせぬ喜びの源だ。

I see this world simply. It is a source of endless delight.

私の好きな写真は何も写っていないように見えて片隅で謎が起きている写真だ。

I do like photographs where somtimes everything's lost and in some corn

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奇才の写真家、深瀬昌久をご存知ですか?

奇才の写真家、深瀬昌久をご存知ですか?

『私はみめうるわしい可愛い猫でなく、
 猫の瞳に私を映しながら、その愛しさを
 撮りたかった。』

今じわじわと深瀬昌久の再評価が
高まって来ている・・・気がします。

彼は土門拳の31歳年下で、荒木経惟さんと
森山大道さんの4つ年下である。そう言うと
だいたい年代はイメージ出来るかもしれません。
ただ残念なことに上記のビッグネームの
陰に隠れてしまい、あまり世間的には有名では
ないというのが実際

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時雨

時雨

これから時雨んなあ、ふとクライアントのおばあちゃんはそう言った。僕たちは玄関先の縁側のようなところに座り、ぼんやりと剪定後の松の木を見上げ、煎茶を飲んで一服していた。

時雨れる・・・とは何ですか?僕が彼女に尋ねると、僕の上司は、うそやん、時雨るってわからへんの、と言うのだけれど、まったくこころあたりがない。

どうも冬の肌寒い時に少しだけ降る雨のことを時雨る、というみたいです。おばあちゃんは99

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