いろどり

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足を止めたあの日

あの日は気分とは逆に青空が見える日だった。 バレンタインが近くなると、思い出すあの日。 2年前の2021年2月15日 私は「仕事」から足を止めた。 11月に適応障害と診断されてから時短勤務を続けていたが、 徐々に仕事に行けない日が増え、行けたとしても途中で体調が悪くなる。 前の週に職場で動けなくなるほどの頭痛とめまいを起こした。 数日後に出勤した日に、所長に呼び出された。 「もう限界なんじゃないかい」 そう言われるのは覚悟していた。 自分でも限界なのはわかっていた。

    • 精神科デイケアに通っていたこと

      道路脇に堆く積まれた雪。 これからまだまだ積もると考えると気が重くなるが、 これもまた季節の風景なのだと思うと、少しは風情があるだろうか。 ちょうど2年前の2月、私は初めて休職することとなった。 11月から有休を使ったり、時短勤務にしてもらっていたが、 有休もなくなり、出勤自体が難しくなったことから、 ほぼ職場からの勧告というかたちで休職となった。 この時の本音は休職したくなかった。 休職したら、戻れなくなる気がした。 職場での私の居場所がなくなる気がした。 「いらない

      • 初めてのカウンセリング

        適応障害(混合性不安抑うつ障害)と診断されて2年と少し。 これまで、精神科デイケア、リワークに通ったり、 休職、復職、退職、再就職…と一通り経験してきた。 大きな環境の変化があったことや、今後に対する焦りからか不安症状が強くなり、 感情や行動のコントロールが利かなくなることが増えて、 初めて病院でカウンセリング(個人心理療法)を受けることになった。 福祉で働いてきた精神疾患持ちの私だが、実は大学は心理学部(臨床心理学科)卒。 医療系の大学だったので、精神医療科目が必修だ

        • 「普通の娘」から「一人の大人」へ

          私は長女。 きょうだいは4歳下の弟。 第一子だったからかな、母は私にそれなりに厳しかった。 父親は娘に甘く、母親は息子に甘いとはよく聞くけど、まさにそれ。 うちでは親からゲームを買ってもらったことはない。 「ゲームを買ったら勉強しなくなるから」 そのかわり、本はいくらでも買ってくれた。 けれど、マンガは買ってくれない。ほしいときは自分のおこづかいで。 通信教育のドリルは中学まで毎日やっていた。 小学校2年生で九九を習うけど、 すべての段を覚えるまで友だちと遊ばせてく

        足を止めたあの日

          サンタさんはだあれ?

          クリスマスイブ。 今夜は世界中のサンタさんが、忙しくプレゼントを配ることでしょう。 全国的に冬らしい天気のようで、ホワイト(すぎる)クリスマスになりそうですね。 あなたの家のサンタさんはどのようにプレゼントを届けてくれましたか? 寝ている間に枕元にこっそり? 靴下の中? クリスマスツリーの下? 今のサンタさんは電子機器にも強いらしく、ゲーム機にダウンロードしてくれる サンタさんもいるみたいですね。すごい時代です。 私が幼い頃、我が家にもサンタさんが来てくれました。 けれど

          サンタさんはだあれ?

          飛行機

          天気に一喜一憂する毎日。 片頭痛持ちの私には、天気はその日の調子を決める重要なものです。 私はよく自分を飛行機に例えます。 微妙だけどまあまあやれてる→低空飛行 気持ちも穏やか調子もいい→上空飛行 何か嫌なことがあったとき→急下降 もう無理、動けない→格納庫 (基本的に急上昇はないです) ここ最近はめっきり格納庫から出られません。 たとえ天気が良くても。 理由はわかっている。 けれど、それを乗り越えるのはまだ難しくて。 どうしたらいいかもわからなくて。 もどかしいこの状

          ライナスの毛布、私のぬいぐるみ

          私が好きなもの。 本、音楽、紅茶、お菓子、タオル、毛布… いろいろあるけれど、その中でも子どもの頃から、むしろ生まれた頃から 手放せないものがあります。 それはぬいぐるみ。(にんぎょう) 母がぬいぐるみ好きだったらしく、私のそばにはいつもぬいぐるみがありました。 多分最初の相棒はタオル地のうさぎちゃん。 赤ちゃんの頃の写真に大抵写っていました。 次がまんまちゃん。「さんまのまんま」のオレンジの犬?のまんまちゃんです。 どこに行くにも一緒だったらしく、一度スーパーのキッズコ

          ライナスの毛布、私のぬいぐるみ

          Together for children

          私の住んでいる地域は、すっかり雪も降り積り、 クリスマスに向けてサンタさんも忙しくしていそうな雰囲気です。 さて、今回も私自身のことになりますが、 私は子どもと関わることが大好きです。 自分が子どもの時も、下級生のお世話をするのが好きだったし、得意でした。 小学生の時からガールスカウトで活動していて、 今は指導者として子どもたちに野外活動やボランティアなどの指導をしています。 大学生の時は小学校の学習ボランティアに参加し、 ティーチングアシスタントのようなこともしていました

          Together for children

          「おはよう」が言えなかったこと

          「3年前の春、私たちは希望を胸に◯◯高校の門をくぐりました」 よく、卒業式の答辞で聞かれる一文ですよね。 自己紹介でも書いた通り、私は地元の公立高校に進学しました。 成績はそこそこ、部活が盛んな高校でした。 私も中学からやっていた吹奏楽を続けたくて、この高校に決めました。 尊敬する中学の部活の先輩もいたので。 同じ中学からは11人一緒に進学しました。 中学はクラス替えがなかったので、3年間一緒だった友達もたくさんいて、 1学年6クラスなので、誰と同じクラスになるかなとドキ

          「おはよう」が言えなかったこと

          わたしのこと

          こんにちは。 私の住んでいる地方は一気に師走の景色になりました。 これならサンタクロースも走りやすそうです。 さて、今回は自己紹介をしようかと思います。 名前:いろどり(ミスチルの曲からいただきました) 年齢:ギリギリの20代 血液型:B型 家族全員血液型が違います 家族:父、母(離婚してます)、4歳下の弟 居住:半分より北 ごくごく一般的なサラリーマン家庭に生まれました。 父と母が離婚したのは私が社会人になってからなので、 幼少期は普通のどこにでもあるような家族でした

          わたしのこと

          はじめまして

          みなさん、はじめまして。「いろどり」と言います。 Twitterでは「さらら」と名乗っているものです。 今年は私にとってたくさんの変化があった年でした。 少しずつ、少しずつ、ほんの少しずつですが、 変化を受け入れられるようになってきた、このタイミングで、 いろんな気持ちを綴ってみようかと思いました。 日常のこと、仕事のこと、楽しみのこと、好きなこと、嫌いなこと…… 調子を崩したからこそ伝えられること。 のほほんと書いていこうと思います。 私の好きな歌に「にじ」があります

          はじめまして