寝かせる習慣はあり!?|スリランカカレーの疑問
2日目カレーの真実は?
「やっぱカレーは2日目が最高」
「一晩寝かせた方が美味しい」
これ、日本では通説ですね。
「2日目が美味しいと思う食べ物」ランキングでも堂々の1位は「カレーライス」だそうです。「ライス&カレー」ではなく、日本の「カレーライス」。
本当に美味しいかどうかはともかくとして、寝かす=時間が経つほどに美味しくなるのはやはり煮込み料理の特徴かと思います。
肉や野菜などの具材が持つタンパク質、糖質、アミノ酸が煮込むほどにスープに溶け出し、それがコクを生み出すといわれています。
スリランカでは?
さて本題。スリランカでは「カレーを寝かす習慣」はあり?
答えは「ナェハェ」(シンハラ語でノー)。スリランカではカレーを寝かせて食べることはありません。
そもそもカレーが日本のように長時間かけて作る「煮込み料理」ではなく、フレッシュなスパイスの香りや味を楽しむ料理。何日か先の味の変化を想定して作るものでもなく、作った当日に食べてしまうのが基本です。現地では冷蔵庫のない家庭も依然多いため、そもそも保存がきかないということもあるでしょう。
もちろん、残ってしまうこともあります。昨夜の夕食の残りカレーが、翌日の朝食に並ぶなんてことも。そんな時は、パンと一緒に食べることが多いです。
「スリランカでパン?米食と言ってませんでしたっけ??」
そうです。スリランカの主食は日本と同じお米。
ただオランダ、イギリスによる統治の歴史から、チャパティやナンとはまた違うパン文化も根付いており、意外にパン好きが多い国民性と見えます。
ちなみに、シンハラ語でパンは「paan パーン」です。なんだか可愛らしい響きですね。
写真はある日のスリランカ家庭の朝食。パンに魚カレーなどをつけて食べました。中央にある白い素麺のようなものは「インディアーッパ」という米粉の麺。こちらも朝食の定番(インディアーッパの話は別の機会に)
やってみた、リメイクカレー
わたしもスリランカカレーを一度作ると、その日のうちに完食なんてことはほぼありません。どうしてもたくさん作ってしまうので、当然翌日に持ち越し。
そんな時もアレンジは加えず、ライス&カレーとして食べることが多いのですが、昨日食べようとした矢先、はたと気づきました。
「あ、ご飯ない…パンもない…」
冷蔵庫を捜索し、発見したのが「細うどん」。茹で麺として売られている細めのタイプのうどんです。
これをイワシ缶カレーの残りと和えます。スープはほぼなかったので、まさに「和える」状態。さらに、上からココナッツサンボルと春菊サンボルの残りも散らします。
これが、ものすごく美味しかったという話。カレーが余って困ったという方、「和えカレーうどん」、ぜひお試しあれ。
そして本日。ちょこっと残っていたジャガイモのスパイシー炒め(アラ・テルダーラ)。そのままお腹に入れようかと思いましたが、ふと思いついて試してみたのがこちら。
冷凍していたチャパティをフライパンでこんがり焼き、アラ・テルダーラを載せて巻いてパクリ。アラ、不思議。いえ、王道の美味しさでした!
少々脱線しましたが、本題に戻ると。
スリランカでは、カレーはできたてでフレッシュなスパイスの風味を味わうもの。
ゆめゆめ寝かしたりはせず、お腹にしまいましょう。
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