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スリランカカレーを作り続けてよかったこと

梅、桃に続き桜の開花。春はなんとも忙しない。
次々に咲く花に追い立てられるように、季節が進むのを感じます。

わたしはといえば公私ともに何だかんだとバタバタ。自称・スリランカ広報大使の活動も滞りがちでした。
今日は、ちょっと気を引き締めて。スリランカカレーを作り続けてよかったという話をさせてください。

カレーゲリラ作戦

日頃スリランカカレーを作ると、試作も兼ねているためどうしても食べきれないほどの量ができあがる傾向にあります。
そんな時は「カレー、食べない?」と友人に連絡し、届けることもしばしば。
(疑問形を取りつつも「もちろん食べるよね?」と半ば強制的に)

呼んで、カレーゲリラ大作戦

個人的には「きっと喜んでもらえているはず」と信じているゲリラ活動ですが、つい先日こんなことがありました。

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いつものようにたくさん作ってから、近所に住む友人の顔が浮かびます。
季節の変わり目、体調管理が難しいからスパイスで元気になってもらいたいな。急だけど届けようかしらん?
注)ゲリラですから、たいてい急なのです(笑)

ところがLINEで連絡するも、いつもと違ってなかなか返信がありません。既読にもならない。仕事が忙しいのかな。出張かな。少し心配になります。

ようやくしばらく経ってから「カレー求む」の返信があり、ほっとひと安心。帰宅する時間を見計らいマンションのセキュリティーボックスへ届けゲリラ任務は完了。

スリランカカレーが救世主に

その夜、彼女からの連絡で実はショックなことがあったと知りました。
最近家族として迎えた愛猫が、異物を誤飲し緊急入院することになったそう。元来真面目で責任感が強い女性、手術の可能性もあるということで、飼い主として自分の非を責めていました。

偶然にもそんな最中に届けたスリランカカレー。彼女から「絶妙なタイミングで届けてくれてありがとう。救われた。今日はスパイス効果でしっかり眠れそうだよ」

お礼や味の感想とともに、そんな内容が添えられていました。

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偶然の出来事だけど、わたしが作ったスリランカカレーで、ほっと心の緊張が緩み、気持ちが晴れてくれたのなら。作り手としてこんな嬉しいことはありません。

心と体が整う、スリランカカレー

旅先のスリランカで現地の料理に出会いその魅力に取り憑かれ、作ったり食べたりを繰り返してはや数年。

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スパイスを合わせたり、砕いたり、炒めたり。香りの微妙な変化を嗅ぎ分けたり。普段の食事作り以上に五感を研ぎ澄まして料理に向き合うせいか、その時間は無心になります。仕事や日常のあれこれ、心がもやもやざわつく出来事もしばし頭から消え去る。わたしにとって貴重な愛おしい時間。

そして、そのスリランカカレーを食べるとおいしくて心が充足するのに加えて、スパイス効果からか体もじんわり温まり、不思議といつもシャキッと元気になります。アーユルヴェーダでもうたっていますが、心と体のつながりを実感するひととき。

こんな素敵なスリランカカレーや料理が、わたし以外の誰かの心をなごませ、そして体も元気になればいいな。いつしか、そんなふうに思うようになりました。

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もちろん料理のジャンルを問わず、おいしい食事のメンタル効果は高いと思うけれど、わたしは自分が愛するスリランカカレーやスパイスを使った料理を軸に、心と体が整う毎日を提案していこうと思う今日この頃。

自称・スリランカ広報大使サライラサイ、歩みは亀のようだけどこれからも光輝く島・スリランカの素敵な食やモノ、文化の魅力をいろいろな形で発信していきます!末長く、ご贔屓のほど。

最後に。友人の愛猫は、願いが通じ無事帰ってきました。「ただいまー!ごはん」って。

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