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大人の教科書〜美術館巡り〜

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美術館の紹介です。 作品の感想だけでなく、建物や内装 照明計画などの見所をインテリアコーディネーターの視線で紹介しています。
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#読書の秋2022

建築物を見て歩くⅫ東京タワー

建築物を見て歩くⅫ東京タワー

冒頭のセリフが印象的な江國香織の小説「東京タワー」を知ったのは2005年に公開された源孝志監督の映画「tokyo tower」でした。
東京タワーを彩る四季の風景を繊細な映像で切り取り、物語の背景に映りこむ東京タワーが、その存在感を静かに放つ映画です。
「きっと恋はするものじゃなくて落ちるものなんだ。」と
呟く主人公の視線の先には,常に東京タワーがあり、彼の心の在り方をうつしとり、表情を変える鏡の

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建築物を見て歩くⅪ兵庫県立美術館

建築物を見て歩くⅪ兵庫県立美術館

美術館巡りは、心が動かされる趣味の一つです。

本を読むことも同様ですが、
大人になった今、小説の類に向き合うことは少なくなったように感じます。
唯一、言葉の紡ぎ方に憧れ続ける宮本輝の小説『錦繍(きんしゅう)』は私のバイブル的存在。時折、手に取り日本語の美しさを再確認します。

美術館に行くのは、日々の忙しさに紛れ、見失いがちな心の場所、在り方を確認したいからかもしれません。

兵庫県立美術館

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