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大人の教科書〜美術館巡り〜

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美術館の紹介です。 作品の感想だけでなく、建物や内装 照明計画などの見所をインテリアコーディネーターの視線で紹介しています。
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#安藤忠雄

建築物を見て歩く13国立新美術館〜李禹煥展〜

建築物を見て歩く13国立新美術館〜李禹煥展〜

兵庫県立美術館の中で触れていますが、私が国内で一番好きな美術館は、香川県直島にある地中美術館です。
李禹煥美術館は、地中美術館に向かう途中にあります。
設計はともに安藤忠雄。
自然と共生する静かな佇まいの美術館です。

国立新美術館15周年を記念する企画展に李禹煥が取り上げられたと知り、六本木の地で彼の思想がどんな形で表現されているのかを知りたくて出かけました。

色づき始めた木々と変わることのな

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建築物を見て歩く➓京都府立陶板名画の庭

建築物を見て歩く➓京都府立陶板名画の庭

テレビ大阪とテレビ東京などの深夜枠で7月に放映されていた「ちょこっと京都に住んでみた。」
東京在住のデザイナー(木村文乃)が、京町家での日常生活と観光地ではない京都の町を案内するドキュメント仕立てのドラマでした。
見どころは、主人公の大伯父(近藤正臣)が暮らす町家のお洒落なインテリア。そちらに気を取られてしまい、台詞が入ってこないこともしばしばありました。
このドラマは、また別の機会にご紹介できれ

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美術館と向き合う新たな視線 ミナ ペルホネン 皆川明 つづく

美術館と向き合う新たな視線 ミナ ペルホネン 皆川明 つづく

8月2日、NHKで放送された日曜美術館で
『ミナ ペルホネン/皆川 明 つづく』を見ました。
番組は2020年1月5日に放送されたものの再放送です。

ミナ ペルホネンを知ったのは、銀座蔦屋で偶然目にとまった皆川明の本『つづく』でした。黒地に白い円が描かれた表紙に惹かれ、内容を知らないまま手に取りました.。

この本を手にするまで、皆川明もミナペルホネンも私には、馴染みのない固有名詞でした。
『つ

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