GAME1 言葉の使い方を変えると、現実は大きく変わる
「言葉の使い方を変えてみようか。」
メタフィジックスの賢者・ラナンの初めてのレッスンはこれだった。出会って数分、緊張してもごつく私をよそにフレンドリーに話してくれていた老人は、透き通るブルーの瞳を少し細めニコニコしながらそう提案したのだ。
「今日から3日間、うまくいくように言葉を発してみよう。どうやらキミの思考の中は明らかな不安や不足、恐れで埋め尽くされているようだからね。」
例えば待ち合わせ場所に向かうときには
「ちょうど良い時間にそこに着くと思う。」
レストランを探すときには
「美味しくて心地良いお店がスムーズに見つかるよ。」
人間関係に問題が生じた際には
「想い合っているのだから、
お互いにとって良い方法が必ず見つかると信じてる。」
進む先に不安があるのなら
「必要な人との出会いとチャンスは、
いつも最善のタイミングで起こる。」
変化を起こすことに恐れがあるなら
「すべての変化は私の助け。」
ラナンが挙げる例を聞きながら、私ってそんな風に言葉を使ったことあるかな??と普段の口癖を振り返ってみた。『やばい待ち合わせに間に合わないかも。』『どこも混んでいて中々入れなさそう。』『あの人とはなんだか上手くいかない気がする。』『この先どうして良いか不安でしかない。』『変化こわい。』…なんてこった、真逆な発言ばかりだ!頭を抱えて打ち明けると、ラナンは笑いながら言う。
「ははは、そうだろうね。この数分間のキミの話し方を聞いていればわかるよ。そこに気づけただけでも、大きな進歩と言える。言葉を無意識に使っていると、無意識に望まない現実を引き寄せてしまうんだ。上手くいかせたければ、上手くいくように言葉を使うことだよ。
今日から3日間、意識的に練習してみよう。自分と周りに十分な豊かさがもたらされるように言葉を発してほしい。自分は十分持つことができる、十分以上にあると思えるような発言をして、問題・不足・犠牲・喪失からくる言葉は発さないようにしてみるんだ。」
「あの〜ラナンさん。それって例えば、自分の言葉を信じていなくっても良いんですか?最近ネガティブになりがちなので、口では前向きなことを言いつつ内心ビクビクしてしまうかもなと。それじゃあ上手くいかないような??」
「キミの頭が納得していようといまいと、やってみることに価値がある。これまで慣れ親しんだ言葉の使い方では上手くいかなかったのだから、何かを変える必要があるということだよね。慣れないことをするのだから、初めは違和感があって当然さ。それでもキミが得たいと思っている精神・思考・感情の変化を起こすには、ただこれをやってみることだ。ポイントは、豊かな現実を引き寄せる言葉を発すること。ゲームだと思って遊び心をもって楽しくやってみるといい。
もう1つ大切なことを教えよう。生まれつきネガティブな人間なんていないのだよ。私たちは本来完全な意識の状態で、十分に豊かな世界に生まれてきている。不足や犠牲の意識というのは、生まれ育った環境の中で外側の誰かや何かから学び習得してきたものなんだ。」
「え、でもこの世界には実際、貧困も争いもありますよね。世界が十分に豊かならどうして全ての人に豊かさが行き渡っていないんでしょうか?どうして辛い環境の中で絶え間なく労働を強いられる人と、リッチで優雅に好きなことをして生きている人がいるんですか?」
「キミって犬は好きかな?」
「え?はい、好きですけど。」
「よかった!私も大好きなんだ。では3日後一緒にペットショップへ行こう。」
「え??はい、それは全然良いですけどえ?質問の答えは??」
「まぁ焦らず。とにかくキミには3日間、ゲームを楽しんでみてほしい。ポジティブな発言には、それにふさわしい結果や奇跡を起こすパワーがある。自分の本当の願いが叶うように言葉を使い続けていると、感じたことのないパワーが生まれてくるはずだ。何か少しでも上手くいくと楽しくなって、これもあれも上手くいくかもしれないと、エネルギーがみなぎってくるはずだよ。すると実際、目にする現実もそうなるんだ。」
【ラナンからのメタフィジックス・ゲーム1】
3日間、意識的に上手くいくような言葉の使い方をしてみよう。
自分と周りに十分な豊かさがもたらされるような言葉を発してみよう。
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