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システムコーチングのご感想〜ログラスさまEMチーム〜

こんにちは、さおりんです。

今回ご紹介するシステムは株式会社ログラスさまのエンジニアリングマネージャーチーム(以降EMチーム)の皆さんです。これまで4名体制だったところに新任のEM2名が参画されたため、新EMチームで相互理解を深めつつ関係性を構築していくことをご要望されていました。また、ログラスさまは社内にORSCCが在籍しており、システムコーチングを受講したことがある方がほとんどでした。今回はそのORSCCがEMチームの中の一人だったため、外部コーチであるわたしたちに声をかけていただきました。お忙しい皆さんが全員揃う時間の調整が大変でしたが、じっくりゆっくり関係性を見つめなおし、たくさんの気づきを発見していただけたと思います。

なお、こちらの記事は、システムコーチング完了後に行ったインタビューを元にクライアントさまの許可を得たうえで公開しています。コーチングの成果については個別性が高く、ひとつの例としてご覧いただけましたら幸いです。

システムコーチングって何?の方は、はじめにこちら↓をご覧ください。



システムコーチング受講後のインタビュー


どのような関係性システムでシステムコーチングを受けましたか?

エンジニアリングマネージャーチーム


システムコーチングを受けようと思ったのはなぜですか?

エンジニアリングマネージャーが1年続いた4名体制から、2名増えた体制に変わることを受けて、新しい体制でより強固なチームとしてやっていくためです。


システムコーチングにどのような成果を期待していましたか?

最初は、後から入ってきた2人のマネージャーがチームにうまく馴染み、コミュニケーションが円滑に行えるようになれば良いと思っていました。しかし、結果として組織のあり方を振り返り、新しいリーダーシップの取り方を一緒に考え、構築していくというところまで到達することができました


システムコーチングはどのような体験でしたか?

  • お互いの意見を言葉だけでなく、体を使ったワークショップ形式で話し合うことで、普段の会議室では得られない相互理解や課題発見ができる貴重な機会になりました。

  • 言葉では多くコミュニケーションを取っていると思っていたが、改めてワークショップで深ぼると、その人が裏で何をしているか?またどういう感情で捉えているかまでわかる新鮮でありつつも良い体験でした

  • 体感覚を感じることでいろんな気づきが得られるとても興味深い体験でした。一回一回発言するたびに自分がシステムに与える影響みたいなものを気にしている自分にも気づけたのでそれも面白かったです。

  • そもそもこの領域にアプローチをしようとすらしていなかったという事実に後から思うと驚く。チームワークを良くするためにチーム内でワークを行うことはよくやっていたが、マネジメントチームで断続的にワークを行うことは全然考えていなかった。

  • 感じていたことの言語化、そしてチームメンバーの知らなかった一面からより自分自身の行動に移すことが出来るようになってきた

  • 内部だけでは関係性を深めきれなかった課題をしっかり炙り出し、掘り下げたレベルでチームになることができた

  • エンジニアリングマネージャー同士の横のつながりを強化するだけではなく、一緒にエンジニア組織の中でどうリーダーシップをとっていくか?と言うことを考えるためにとても良いきっかけになった

  • 1回目のセッションから終了セッションまでで、あきらかにチームとしても雰囲気が代わり、ポジティブな空気感が流れていた

セッション中のひとコマ


セッションの中で印象に残っていることはなんですか?

  • 新しく入った2人のマネージャーが一緒にやりにくさを感じている部分が、ワークショップのジェスチャーを通じて明確に分かった瞬間がありました。その体験をもとに、その後のワークショップでの議論を深めることができました。

  • これまでのリーダーシップのあり方について、体制が変わる中で触れられていなかった部分に気付き、それを変えて新しい時代を作っていこうという発見がありました。これは重要な発見でした。

  • 新しくジョインした私ともう一人のメンバーがどう動けばよいのか?探り探りである現実がダイレクトに映し出されたこと。今の我々のチームのポジションにくると実務でないがうっとなったことがとても印象的でした。

  • 名前を忘れてしまったのですが、いろんな立場の人の場に立ってそれぞれを眺めるワークが面白かったです。(※1:ディープ・デモクラシー・プロセス)EMの場所にみんな居たがらないという気づきからいろんなものを前に進めた気がします。

  • 議会制の話。他の人も書いているが、EMのところにあまり立ちたくなかったのを感じたときに入り込めているなと感じた。メンバー視点でEMに対して発言するときに、自分はこう思われたくないんだなということを改めて認識した。(※1:ディープ・デモクラシー・プロセスの体験談)

  • 普段の業務ではわからない、それぞれのメンバーの考えていることや価値観を知れたことが印象に残っています。また、自分自身についても業務に活かせそうか気づきがありました。

  • ランズワーク(※2)で新しく参画したメンバーがどう感じているか?がとてもわかりやすく表現され、理解が深まったことが非常によかったと感じています。

  • これまでのリーダーシップのあり方の中で、体制が移り変わる中で手をつけられないままになっていたところにメスを入れられたセッションです。 「これからやっていくぞ!」とみんなで考えるための歴史的な瞬間になったと思います。

  • サーヴァントリーダーシップを中心にしていたけど、それはオーセンティックなリーダーシップの発揮の仕方を知らなかったのでは?という話はハッとさせられた。リーダーシップを発揮しようと思っても、議会制な感じで上手く発揮できないという話も印象的だった。

※1:ディープ・デモクラシー・プロセス
多様な役割・立場を演じることで様々な声を体験するワーク

ディープ・デモクラシー(深層民主主義)
正しく現実を表すには、あらゆる人のあらゆる声が必要だという考えを具体化したもの。世界は不十分にしか理解されていないと自覚していること。個人においては、自分の中にあるすべての声、感情、動きに心を開くことを意味する。全てとは、自分が既に知っていて自覚しているものだけでなく、恐れや、よく知らない要素も含んでいる。システムにおいては、すべてのメンバーからの意見が尊重されることを意味する。

CRR Global Japan 用語集より(https://crrglobaljapan.com/glossary/)

※2:ランズ・ワーク
複数のチーム/組織間において、それぞれの感情風土、文化、規範などが異なっていることはごく普通のことであるが、その違いを扱うことなく進んでいくことで行き違いや対立を生むケースも多くみられる。そのような場合に感情風土、文化、規範など内面の部分を「国」のメタファーを用いながら表現し、対話をすることで相互理解を促進するためのツール(ワーク)。

CRR Global Japan 用語集より(https://crrglobaljapan.com/glossary/)
SOUNDカード™を利用したセッションの様子


システムコーチングを受けたことで、どのような変化を感じますか?

  • セッション中に「遊び心」というテーマが出てから、個々人がその遊び心を持ったアクションを増やし、お互いに理解し合いながらそれぞれの個性を発揮できるようになりました。
    それ以外にも、お互いにお見合いしていたところから、個々のやりたいことを徐々に出して、皆が前向きに取り組めるようになったと感じます。

  • 探り探りしてからの行動から、もっとこうして良いのだなという行動における確信が得られるようになりました。遊び心を出していくことは自分の中ではやりすぎたらふざけていると思われるのでは?と懸念していたので。

  • 終了セッションでの皆の生き生きとした表情が印象的でした。momEM(EMチームのチーム名)がmomEMとして存在することがあたりまえになり、そしてまた新しいEMを受け入れる次のフェスへの準備をしていくような、そんな有機的なトランジションになっていると感じています。

  • 1つのチームとして捉えるきっかけになったと思います。今までもチームとは思っていたけども、よりよくしていかないといけない対象として捉えるようになりました。

  • なんとなくチームだと思っていたものが、それぞれ腹落ちした上でチームだと思えるようになりました。チームが変化したときに必要なコミュニケーションが足りていなかったと気づく機会にもなりました。


期待していた成果は得られましたか?

  • 当初期待した以上の成果が得られたと思います。
    セッション中で、チームビルディング以上に取り組むべき課題が可視化されたためです。

  • 足元の課題に対するアプローチも明確化できましたが、更にこれからのEMチームとして向かっていく方向がより鮮明になったので期待以上の効果を得られたと感じています。

  • momEM(EMチームのチーム名)というシステム内の一個人としては明確にシステムにポジティブな変容をもたらした感覚を持ってます。一方、経営者人格として何をもって成果と表現するのかは非常に難しいなあ、という感覚も同時に持っています。おそらく成果がでてくるのはもう少し後になるんだろうな、と思い、今回のシステムコーチングから得られた自分たちの気づきを会社のミッションにつながる何らかの成果に結びつけられるか、というのは自分たちで推し進めないといけないなー、という気づきをこの問いによって与えていただきました。

  • 単にチームの関係性を改善しようという話ではなく、momEMとしてどういう開発組織を作っていくんだっけ?作らないといけないんだっけ?という、より視座の高まる議論が多かったのではないかと思います。その中で、今の自分たちってどういうところに居るんだっけ?という問いが突きつけられたのは当初は考えてはいなかった成果だったように思います。

最終対面セッションの記念撮影


システムコーチングをどれくらい人に薦めたいですか?

  • 積極的に薦めていきたいです。

  • 興味がある方がいたら薦めていきたいです。

  • 一度は経験することを薦めたいです。


どんなチーム・組織に受けてほしいと思いますか?

  • 明らかに関係性の課題が見えている組織や、変化を求められている節目にある組織には、このような手段があることをお伝えしたいです

  • 既に確固たる分化や郡が形成されているところ組織にはすすめたいと思いました。既にその組織にいるメンバー、新しく入るメンバー共にギャップやゴースト(※3)を意識できるようになったので。

  • なんらかの言語化できないモヤモヤ感をそこはかとなく感じているチームにはオススメです。

  • 変革期に入っているチームにはおすすめしたい。何か変えていきたいけどどの方向に変えていきたいのかわからないというような組織

  • 特に新しいメンバーが参画されるタイミングや、メンバーの役割が変わるタイミングなどでおすすめしたいと感じています。

  • システムコーチング関係なくだが、コーチャブルな人でないと最大の価値は受け取れないので、課題に本気で向き合いコンフリクトやコラボレーションしきれていないようなシステムではぜひ薦めたい。

  • 自分たちだけでは気づけない大切な気づきを得られるものだと思うので、「なんだかわからないモヤモヤ」を抱えているシステムにはおすすめだと思います。

  • マネージャーチームは全チームやればいいのではと思っています。

  • 関係性に悩んでいるチームに薦めたいです。 私たちも悩んではいましたが、「何か悪い状態になっている」までではなかったので、そういうシステムがあれば薦めたいです。

※3:ゴースト
その場にはいない、もしくは言葉にはされてはいないが、関係性に影響を与えている存在・人物のことを表しています。アーノルド・ミンデル博士が提唱されたコンセプトです。
参考記事)VUCAの時代に潜むゴーストたち


クライアントのご紹介

ご協力ありがとうございました!


このシステムで実行したプログラム

  1. オリエンテーション&インタビュー

  2. セッション

    1. 2023/12〜2024/05

    2. 全5回(オンライン3回、対面2回)

  3. フォローアップセッション(オンライン)


システムコーチのご紹介

システムコーチ:加藤貴夫(通称:タカ)
愛知県名古屋市在住。頭髪化粧品会社にて海外代理店営業を 10 年、人材紹介会社にて約 8 年の CA・MGR・広報兼組織開発の経験。現在は、プライム上場企業傘下の化学品メーカーにて海外 販路開拓・新規事業開発に従事しつつ、営業部全体をマネジメントする執行役員(現在11年目)。副業を通してシステムコーチでの仕事の幅を増やしている。モットーは、「可能性の目覚めに立ち会い、あるがままをまるごと活かしきるお手伝い」。人と組織の可能性に触れることに生きがいをもち活動中。アツさとフランクさを前面に出し、組織の可能性の開花を支援することに 全力を注ぐヒゲのオッちゃん。

システムコーチ:室岡さおり(通称:さおりん)
アプリケーションエンジニアとしてSES・フリーランス・ITベンチャーを経て、2015年に株式会社リクルート入社。スクラムマスターやアジャイルコーチに役割を変え、スクラムチームの立ち上げや育成を行う。現在は開発ディレクション部署に所属し、リクルート内の様々なプロダクトの開発統括を担当。副業として、複数の大手企業DX推進部署のアジャイルコーチを務める。様々な職種に対し、成果を出せるチームづくりのお手伝いを実践中。


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