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学校に行かせない勇気

 昔からこの手の話で保護者が学校を追及する話ってよくあったと思うんですが、個人的に非常にモヤモヤしてしまうことがあるので書きます。

 学校側はひたすら隠蔽、自己保身、回答をウヤムヤを貫くので解決は100%あり得ない訳です。今の時代、出来るだけ情報をオープンにした方がトラブル解決が早く、隠せば隠すほどネットで噂が流れ続けます。政府や他の大きな組織にも言えることですが、頭の固い人たちにその発想は出来ません。


閉ざされた空間に自分の子供を入れるリスク

 「学校の対応に不安を感じながら子供を登校させた」「子供は『自分はどうすればいい?』と言っている」と発言している保護者の方がいましたが、同情よりも「何故そういう場所に自分の子供を預けられるのか」という疑問を持ってしまいました。

 保護者を責める訳ではありません。どうしても転校出来ない、ホームスクーリングやフリースクールへの切り替えが難しい事情も分かります。

 でも学校という閉ざされた空間で自分の子供が、イジメが許容され、隠蔽が正しいと教えられてしまうリスクを考えると「私の子供はもうあなたたちには預けられません!」と個人的にはなってしまうのですが、まだまだそういうことは難しいのでしょうか。


学校という”新興宗教施設”

 日本人は過去の経験から宗教を毛嫌いしますが、学校という「身近だけど中で何が行われているのか分からない」場所には、即座に信用して自分の子供を安心して預けています。

 「身近だけど中で何が行われているのか分からないから何となく怖い」という意味では宗教も学校も何ら変わらないと思います。

 ただ国として憲法が義務としている、何となく「先生は偉い」「学校に行かせておけば子供は安心」というフワッとした理由で学校を利用しています。

 そこで嘘をつくことが正しいと学んだり、大人・社会とは隠蔽するものだから仕方がないと教えていても「学校の指導だから間違いない」と安心しきってしまっています。

 だからこのような事件が起こって学校に憤りを感じても子供を通わせ続けてしまう。教育現場が腐敗していることは間違いありませんが、保護者の意識の転換も求められているということです。

 多くの保護者は学校に是正を期待するのでしょうが、どれだけ怒りをぶつけてもそれは叶いません。民間企業と同じで信用を失ったら顧客が離れて事業が破綻する、という認識をさせなければ今後も同じことが繰り返されるでしょう。


 最近起きている炎上事件に共通していることは、隠さずに全て打ち明ければそこまで酷いことにはならなかったようなことばかりです。

 それでも嘘を重ねて生きてきた人、誰かに怒られることを恐れて生きてきた人が時代の流れを感じてすぐに切り替えが出来る訳ではありません。

 ブラック校則が横行する中で子供たちは身近な場面で罪悪感を植え付けられ、嘘をつくことを覚えてしまいます。

 公立でも校則を緩やかにしている学校もあります。そこの生徒のほとんどは他学区から越境入学してくるそうです。

 最近は不登校も話題になっていますが、子供が過ごすべき適切な場所は親が見つけることが出来るはずです。必ずしも学校は正しくないということを強く意識することが求められていると思います。

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