見出し画像

わたしたちにウイルスがもたらしてくれたもの

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


今回は、私たち人間の進化に対して
ウイルスがもたらしてくださったもの
についてご紹介していきます。


①人間のゲノムの中にもあるウイルス
がもたらしたもの
生物になるのに必要なDNAの集まり
がゲノムです。


人間のゲノムを調べたところ、ウイルス
との関りからもたらされたものが多く
みられました。
それがトランスポゾンです。


トランスポゾンはジャンピング遺伝子
とも呼ばれ、ゲノムの上を自由に移動
することができます。


遺伝子が動けば、生き物の体になんらか
の変化がおこるでしょう。
実際、これらのゲノムは
大きな進化の節目で特に増えていること
がわかりました。


ウイルスの活動は生物の進化を進める力
ともなるようです。


DNAの大まかな内訳をみると
イントロン、偽遺伝子、
マイクロサテライトなどが54.5%
→たんぱく質をつくるための調節など
のはたらきをする部分などで、
アミノ酸配列のないゲノムです。


さらに、さきほどのトランスポゾンは
44%を占めます。


そこに、たんぱく質をつくるゲノム
1.5%でDNAは構成されています。


②赤ちゃんが生まれるのは
ウイルスのおかげ
お腹の赤ちゃんは、半分はお父さんの
遺伝子でできています。
お父さんの遺伝子はお母さんの体に
とっては異物です。


普通なら免疫が働いて異物である
赤ちゃんを追い出そうとします。
でも、赤ちゃんは無事に育ちます。


それは子宮の中にできる胎盤が、
栄養や酸素は通すのに、免疫にかかわる
細胞を胎児側に通さないからです。


胎盤をつくっているシンシチンという
たんぱく質はウイルスに由来しています。
赤ちゃんが生まれるのは、
ウイルスのおかげなのです。


胎盤はお母さんから赤ちゃんへ栄養や
酸素を送り、反対に赤ちゃんの体から
出る二酸化炭素などのいらないものを
お母さんに送る器官です。


③細胞核もウイルスのおかげ
ウイルスのなかでも2本鎖のDNAを持つ
ものは、細胞質の中に膜で包まれた専用
のスペースを確保して子ウイルスを
つくります。


真核生物の細胞の中で
遺伝子を守っている細胞核は、
その膜が由来ではないかという
考えがあります。


なんども感染を繰り返しているうちに
細胞に取り込まれたのかもしれない
ですね。


④酸素もウイルスのおかげ
ウイルスはあらゆる生物に感染しながら
存在し続けています。
空気中だけではなく、海の中にも
普通にいます。


海中のウイルスでもっとも多かったのは
細菌や藍藻(シアノバクテリア)に
感染するウイルスでした。


藍藻は24億年前の地球に現れた
細菌の一種で、光合成をすることで地球
に酸素をもたらしたと考えられています。


シネココッカスという藍藻の遺伝子から
は光を集めるウイルスの遺伝子が
見つかっています。


シネココッカスは現在も地球上で光合成
をおこなっています。
私たちが呼吸をすることができるのは、
ウイルスのおかげでもあります。


人間にとってウイルスは、
ずっと病気の原因でしか
ありませんでした。


しかし、進化にも大きく
関わっていました。
それだけではなく、地球の環境にも
関わっていることがわかってきました。


ウイルスのおかげで
今の私たちがいるのです。
悪者ではないのです。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。

ここから先は、
アフィリエイトプログラムを利用して
商品のプロモーションをしております。

今回の引用元は
東京理科大学教授
武村政春さんの著書
「ずかんウイルス」です。
こちらをジェンダー種族であるLGBTQ
やADHD・HSPなどの繊細敏感種族、
いわゆる繊細感覚派の方々が
生きづらいから生きやすくなるヒント
になるきっかけになることを願い
一部要約させていただいております。
ぜひ、お手に取って
読んでみてくださいね。

ウイルス [ 武村政春 ]
価格:2,948円(税込、送料無料) (2023/6/2時点)


楽天で購入


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?