私が生きてこなかった人生

6月になりましたね！梅雨が来ると思うと、心もじめじめ…
でも今日も明るく行きますよ〜！

今日ご紹介する曲は 『私が生きてこなかった人生』

ミュージカルに定番の曲？

天使にラブソングを(シスターアクト)というミュージカル劇中の曲です。
この作品は、昨年冬にも東急シアターオーブで上演されていました。
モリクミさんと宝塚の方がダブルキャストで主演を務められてます！その前は帝国劇場でも上演されていました！

シスターアクトは原作となった映画が最近金曜ロードショーでも放送されていましたね。あれは舞台版と別の作品とも考えて良いのかな、と思う程ミュージカルは新たに劇中の曲が作成されています。

どの曲もこのハッピーミュージカルには素敵なのですが！ミュージカル好きの私の中で、好きな曲上位に入るこの歌を今日はご紹介。

歌うのは、このミュージカルの舞台となる修道院の若き娘、シスターメアリーロバート。最近では屋比久知奈さん、2016年には宮澤エマさんが演じられていました。この作品で私は宮澤エマちゃんのファンになりました❤︎
メアリーロバートは、とても行儀が良くて真面目な子。でもそんな自分にだんだん疑問を感じ始めた彼女が、主役・デロリスに押されて自分の中の気持ちや葛藤を解放する曲です。

こういう曲は割とミュージカルでは王道だと思うのですが…その王道さ、こそ私が好きな理由なのだと思います。聴いただけで明るい気分になれるような、前を向いてみようと思えるような曲です。

歌詞がステキ〜！

真面目に生きてきたメアリーちゃんは、"人生の冒険"をしたことがないのです。誰かに腹を立ててみたり、はしゃいでみたり、おめかししたり…そんな彼女に、自分の夢に妥協しないデロリスが助言する。

『ベイビー、それはあなた自身で見つけなきゃだめよ。
ここから出ていくことも、留まることも出来る。
だけど、あなたがほしい人生って何？助けたいけど、私には出来ない。
でも、人生にちょっとした冒険が欲しいなら…』

これを聞いた彼女は、自分の道は自分で決める、なんでも恐れずにやってみる！と決意するのです。曲の前半では、反抗すること、おめかし、恋愛、騒ぐことなんかは堕落だって思ってた。でもそれは、単なる恐れだった、と歌っています。

なくしたものに気付かずに　手の中に　何もない
悔やんでも遅い
欲しがりもねだりもせず　望みもせず
私の空っぽな人生

今までの人生では、普通に生きてきたけど特に今自分の中に残るものはない。
だから、彼女は変わります！

きっと私は決められる　自分の行く道を
わかってるわ　キスはしないと　一目惚れも　でも気づけた
チャンスはある　怖いけど　たとえ傷ついても
扉は目の前で　私を待ってる
その先はわからない　見つけるわ　怖れずに
ためらわず　踏み出していくわ
生きてこなかった人生

きちんと、自分の道は自分で決める。その道には壁もあることは分かっている。でも踏み出すだけで成長出来る。
大切なことを教えてくれている気がします。

表現の仕方も！良い！

こんなド直球な曲、聴いていて恥ずかしくなるほどかもしれません。ミュージカルはこれだから嫌、と思う人もいるかもしれませんね。

でも私は、この曲をエマちゃん演じるメアリーが歌う場面で号泣した覚えがあります。エマちゃんのメアリーが好きだったので昨年観劇した時も、比べてしまうかな〜と思いつつ屋比久ちゃんのこの歌を聴いた時、変わらず自然と涙が出てきました。笑

最初に載せたPVを見てもらえると分かりますが、小さい体で精一杯この曲を表現して気持ちよく音を伸ばすんですよね〜屋比久ちゃんもそうでしたが！
この表現が大好きで、舞台上を駆け回ったり、セットを使ったりせず、歌一本で表現し勝負をしている感じです。この歌には、心からの拍手を送ったし、今でも自分の支えみたいになっています！

でも本当に残念なのが、日本語版のサントラが現在ないのですよね…英語版も素敵なので、今回はそれを載せます！
英語から日本語に訳す時、細かい意味が失われていまいがちな日本のミュージカルですが、この曲はわりと原曲に忠実なところも推しポイントです。

この一曲で、誰かの背中が押されますように…❤︎

それでは聴いてください、ミュージカル『天使にラブソングを〜シスターアクト〜』より、”私が生きてこなかった人生” (The Life I Never Led)