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「真剣な言葉には、真剣に答えないとダメだ」

「ねぇ、なんで〇〇は、こうなるの?」

「ママ、さっきは〇〇っていったじゃん。ぼく、聞いていたからね。覚えてるよ」

6歳の長男は、最近一段と口が達者になってきた。

自分が言ったことをしっかりと覚えていて、私の話をよく聞いているな、と感じる。当たり前だけど。

目を向けず、言葉だけで返事をしたとき、そんな彼の鋭いツッコミが入る。

「あ、今ちゃんと答えていなかったな」と反省する。

子供の素朴で心から「知りたい!」が溢れる質問には、真摯に向き合って答えることが大切だ。

この子は今、毎日いろんなことを見て、聞いて、感じて、覚えている。ものすごいスピードで成長している、とても貴重な時間なんだ。

忙しくても、今しかないこの時間をわたしが大切にし、丁寧に答えていきたい。

「真剣な言葉には、真剣に答えなければダメだ」


過去に見た映画のセリフ。なぜか印象に残っている、好きな言葉だ。

私は子供の頃から言葉が好きで、本もたくさん読んでいた。

そんな私は今、白紙から誰かに何かを伝えるために書く、ライターの仕事をしている。毎日、多分この先会う確率は低い誰かのために、真剣に言葉に向き合っていた。とてもしあわせで、没頭できる時間だ。

でも、自分の近くのすぐそばにある真剣な言葉には最近適当になっていたような気がする。

私は最近、子どもから投げかけられた真剣な言葉に十分に応えていなかったのではないか。


隣で眠る長男と次男の規則正しい寝息を聞きながら、ぼうっと今になって長男の言葉に真剣に向き合う。

でも、そんなこと長男は知ることができない。知られていないもの、伝わっていないものは相手にとっては「ない」に等しい。

「明日は君の真剣な言葉に、目と耳を向けて、もっと真剣に答えるね」

きちんと、答えたい。

自分の発する言葉にも。子どもの言葉にも。
言葉にしていない、本当の言葉にも。

今日も私は、母親としての経験値をまた一日積んだ。

真剣に、丁寧に、今日も1日を積み重ねる。

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