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僕らは人生をセーブし合って生きている。

2019年から続く、月1コメダ会。コメダ珈琲に集まることが多いので「コメダ会」と呼んでいるが、朝から明治神宮を散歩したり、日比谷公園を散歩したり、夜集まれば焼肉と喫茶店をはしごして、パンケーキとパフェを食べて解散したり。決まったルールはない。

4年も続く理由を3人で考えてみた。僕らはいったい、集まって毎回なにをしているのだろうと。なぜ集まりたいと思うのだろう。ソウルメイトってなに?友だちってなに?

死んでいくときに自分の人生を10ページの本にまとめるとして、その10ページに登場するひとは誰だろうか。

思い浮かべてみる。
心震える瞬間を、心震える時間を一緒に過ごしたひと。
心震える瞬間に、心震える場面に一緒に居たひと。

一緒に過ごしたくて一緒に居たのか、その時間をその場面を共有したから、そのひとは大切なひとになったのだろうか。

コメダに集まる3人は、お互いの10ページに登場してくれるひと達だ。それぞれの人生の転換点が、あの日あの場所で重なっている。そこから、こうして定点観測を一緒に行うようになった。

僕らは定期的に今を共有し、「いいじゃんいいじゃん」と肯定してもらうことで、「答え合わせ」をしているんじゃないか。現在進行形を勇気付けし合っているのではないか。正解はないことは、わかってる。過去の歩みを知っているひとが「いいじゃん、進んでるじゃん」って言ってくれるなら、安心して前に進んでいけるのではないか。

40代を迎え、僕らは人生の棚卸しに入っているのだろうか?
棚卸しをしながら、これから先の40年を見つめている。

3人で、子どものころからを振り返る。人生やり直すなら、どこから?
やり直さなくていい。もう一度今の人生がいい。来世は、世界旅行のあと、そのまま海外に暮らしたい。思い思いに口にする。じぶんの中が空っぽになるくらい絞り出し、話し切って解散した。

またひと月、僕らは生きる。
いろいろな街へ行き、それぞれのチャレンジをして生きる。
そしてまた集まって、人生をセーブする。
ドラクエでは教会で、僕らはコメダ珈琲で。
次集まったらセーブしたところからまた話を始める。

暇なのだろうか。
暇なのだ、人生って。
だからこうして語ることで、もう一度人生を味わうのだ。

地を這っていたあの頃が、話す度に少しずつ少しずつ、笑い話になっていく。


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