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新卒入社した会社を4年で辞めて8ヶ月間無職になった。4ヶ月間は毎日を生きるか死ぬかの旅をして、その後4ヶ月は、8キロ増えた体重を元に戻すべくダイエットに勤しんだ。帰国後は、減量に向けて一日のタイムスケジュールを決めて過ごしていた。仕事をしていないので、毎日が休みだと思っていた。毎日が休日なので休みが楽しみ、でもなくなっていた。旅に4ヶ月、帰国して4ヶ月が経つ頃、「働く、があってこその休みなんだ」「そろそろ仕事終わりの美味いビールが飲みたい」と思った。今思えばこの考え方、会社員生活が身体に滲みついていたんだと思う。

無職期間は働く両親に代わり、実家で家事を担っていた。働いて帰ってくる両親が、美味しいと喜んで食べる顔を想像しながら、今日の献立を考える。図書館に通い、料理本を読みあさり、GI値食事療法にも出会った。旅で8キロ増量した体重を無理なく落としたい私と、糖尿病の父に優しい食事療法だった。献立を組み立てて食材一週間分をまとめて買い物。帰宅にあわせて食事をテーブルにならべる。「美味しいよ」って言葉がわたしのやりがいになっていた。今は思う、これも「はたらく」だ。

実家暮らし4ヶ月、8キロ減量し体重が元に戻った。実家を出て働こうと決めた。じぶんが働くことで喜んでくれる人をもっと増やしたい。もっと大きな社会に出ていろんな人と出会いたい。もっと知らないことを知りたい、体験したい。お金を稼いで、また旅したい。そんなことを考えながら転職活動を始めた。

「はたらく」

それは会社や組織に属さなくてもできる。身近な人を想い、少しでもその人が楽になるように自らが思考し行動すること。豊臣秀吉が織田信長の草履を、懐で温めて待っていたことが思い浮かぶ。

会社や組織で「はたらく」ことで、自らの思考と行動の影響の範囲を広げることができる。家族ではない緊張感に身を置くことで、自らを律し、客観的なフィードバックを得ることができる。そして、家庭の外から収入を得ることができる。

今「はたらく」のカタチはたくさんある。フリーランスがたくさん繋がることもできる。複数の組織に属することもできる。家庭でいちばん身近な人たちを支えることもできる。SNSで世界中どこからでも個人が発信することもできる。

今を変えることを恐れずに

「はたらく」のカタチを柔軟に変えながら、じぶんの人生をつくっていきたい。





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