【79球目】心と数字
経営者は右手にロマン、左手にソロバンを持つべきである。
どこかの経営者の会で聞いた言葉です。
当然と言えば当然ですが、
想いだけでも数字がついてこないと、それは事業として成り立ちません。
数字が全てであると割り切ってしまうと、1人でやる分にはいいですが、仲間と共にやろうとすると長続きしない。
両方のバランスが必要ですが、私の持論は
「正しい行動を継続していれば数字はついてくる」です。
すぐには数字がついてこないかもしれない、しかし3ヶ月、6ヶ月、1年、2年とそれを継続していれば必ず成果は出てきます。
心と数字。心が先です。今日はそんなお話を。
三陽工業という会社を例にとると
上記は、三陽工業のここ15年間の売上推移のグラフです。
リーマンショック直後の30期718百万という売上になった後に、製造派遣事業を伸ばしていくべく行動を開始しました。
31期の時にアイコムという子会社が出来ましたから、そこから生産推進グループができるまでの約5年間は売上を伸ばしたくて必死でした。
落ち込んだ売上を挽回する。
挽回できれば、それ以上を求めて1日中走り回っていました。
今のHR事業部で、この時のことをよく知っているのは岩田さん、林さん、ミッキーさんくらいではないでしょうか。
いわゆる一般的な製造派遣をやっていた時です。
少しずつ売上は上がってきました。
718百万だった売上が2,000百万を超えてきました。
ただ、その伸びは微増と言っても良いくらいのペースです。
社内において、数字数字と言った記憶はありません。
そもそも、この頃は目標値や予算はありませんでしたからね。
目の前のことを必死にやる。それでも少しずつ成果は出ていましたし、新たな出会いもありましたから夢中になっていました。
この頃は、日本の製造現場を元気にする、そんな言葉はまだありません。
生産推進グループ
夢中になっていたからこそ、限界を感じていました。
そして、その限界を打破したいと考えた時に、今までずっと引きずってきた違和感を解消したいと強く思いました。
製造派遣業における負のスパイラルです。
1つのマイナスのストロークが連鎖する。
どこから始まった訳ではありませんが、派遣社員、派遣先、派遣元の3者が負のスパイラルに陥っている。
年間の定着率は2割から3割。
私調べですが、10人入社があった時に連絡も無しにこない人数は平均して3人。
そんな製造派遣業に違和感を感じていたのは、私たちが製造業をやっていたから。
だから、考えて考えて、行動を起こしました。
目の前の人の可能性を信じ、120%信用するところから始まった生産推進グループ(⇩こちらの記事も参照)。
今では、一般、主任、課長、GTチームと分かれて、それぞれの役割を全うするべく行動を起こしてくれています。
来月7月も、このGTチームのメンバーが静岡営業所での新規立上に向かってくれる予定です。
間違いなく高い初期評価を頂き、その後の仲間を増やす行動へと繋がっていくはずです。
もう一度グラフを。
37期に発足した生産推進グループ。
40期までの売上の伸びは上記のグラフを見て頂くと一目瞭然です。
41期はコロナで減少していますが、足元の42期は40期のコロナ前の数字を追い越す勢いで進んでいます。
この数字を想定して生産推進グループを発足したのか?
決してそういう訳ではありません。
負のスパイラルを正のスパイラルにしたい。
そこで働く人たちの人生を豊かにして元気になってもらい、日本の製造現場を元気にしたい。
そんな想いからのスタートです。
その想いを強くしていきながら、シンカを続けています。
そして、三陽工業の生産推進グループは約1,250名の規模にまでなりました。まだまだ通過点ですが、これからも多くの仲間が集まってくれると信じています。
日本の製造現場を元気にする。
それを目指し始めた途端に、売上が急成長してきました。
数字がついてきた訳です。
心が先。数字はあと。
心=想いです。
自分の会社を、自分の拠点を、自分の部署を、自分のチームを、自分の部下を、自分の仲間を元気にすることが日本の製造現場を元気にすることに繋がっていくと確信していますので、これからもその動きを継続していきます。
本日もありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!