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【589球目】ケアリーバー

先日、ある経営者の方とお話をしていた時にこのケアリーバーの話題が出ました。それまでこのケアリーバーについて全然知りませんでしたが、調べていくと色々と理解できて来ました。
今日はそんなお話です。



ケアリーバーとは

児童養護施設や里親などの社会的養護のケアから離れた子ども・若者のことです。何らかの理由で保護者と一緒に暮らせない子どもたちが児童養護施設や里親の元で生活をしていますが、高校卒業などのタイミングで自立を求められます。
自立していくことに対してケアリーバーが直面する問題は多岐にわたります。社会に独立するための準備、就職、住居、健康、教育、社会とのつながりなど、さまざまな面での挑戦があります。また、経済的な困難や精神的な問題も含まれます。最近、新聞やテレビでも取り上げられる機会が増えています。



抱える問題

ケアリーバーが抱える問題として主なものを挙げてみます。

①教育: 養護施設などで生活すると、教育へのアクセスが制限される場合があります。また、一人ひとりの教育ニーズに対応するのは難しい場合もあります。その結果、ケアリーバーは学校を卒業するのが困難であったり、高等教育への進学が難しい場合があります。
②雇用: 教育の機会が制限されると、就職活動も困難になります。また、就労スキルや職業訓練の機会に乏しいため、賃金が低い、不安定な仕事につくことが多いです。
③住居: ケアリーバーは、施設を出た後に安定した住まいを見つけることが難しいです。アパートの賃料を支払う余裕がない、あるいは賃貸契約を結ぶための信用がないためです。
④メンタルヘルス: 孤独、トラウマ、不安、うつ病などのメンタルヘルスの問題があります。これは、彼らの教育、雇用、対人関係など、生活の様々な側面に影響を与えます。
⑤社会とのつながり: ケアリーバーは、社会とのつながりを築くのが難しい場合があります。これは、長期的な友情や信頼関係を築く機会が少ないためです。

これらの問題に対処するためには、ケアリーバーが自己決定と自立を支援する環境を持つことが重要だと言われています。社会全体がケアリーバーを理解し、適切なサポートを提供することで、彼らが成功するための環境、道筋を作ることが可能になります。

ケアリーバーを理解する


類似点

障がい者雇用に取り組んでいると似た様な問題を抱える場合があります。
現在の日本全体でも、こういった問題を抱えている点を感じています。障がい者雇用については、法定雇用率という定めがあるのはもちろんのことですが、そこで収支を合わそうとすると中々難しい。でもやらないといけない。やり始めた時に、雇用した人を辞めさせないで欲しい、その1点だけの要望を伝えて、今の三陽工業の障がい者雇用があります。それを実現してくれています。

企業規模が大きくなるにつれて、企業の社会的な責任、使命を強く感じる様になっています。障がい者雇用についても経済合理性だけで考えるのであれば、違反金を払っている方が安く済みます。それでもやり続ける理由は、この明石市魚住町近辺でそれをやることが出来る企業がどれほどあるのか、と自問自答したことです。

私たちがやらなければ、誰もやれない。

働いている人もそうですし、その親御さん、支援してくださる人達、その人達の声を聞いていると、使命感がより強くなっていきます。そのためにも、もっともっと強くなければなりません。強くなれれば優しくなれる、そう考えて10数年が経過します。これからも、もっともっと強くなっていきます。

三陽工業の障がい者雇用。「出会えた仲間達と、皆で一緒に成長してほしい」 という願いから“Team ルアン”を結成。現在では20名を超える仲間がいます。


本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!