【71球目】ちょっとしたこと
日常的によく使う言葉です。
成果を上げる人とそうでない人の違いは、ちょっとしたことだと考えています。様々な能力が高くて、それをアウトプットすることができ、人との関わり方も素晴らしい人は、世の中にはあまりいません。
少なくとも当社には、私も含めてそんな全てにおいてのスーパーマンは存在していません。
でも人によって成果のバラつきはでます。
何が違うのか。
このちょっとしたことなんです。
ちょっとしたこと①
HR事業では、働いている人が退社するケースがあります。
理由があって辞める場合は仕方がありません。
ただ、どんな辞め方をしても製造現場は困ります。
三陽工業にも10ヶ所の製造現場がありますが、いわゆる法令で定められている2週間前に辞められるとするならば、現場サイドにはとても負荷がかかります。
2週間前は、製造現場からすると突然辞めるに等しいくらいのスピード感です。少なくとも1ヶ月は欲しい。できれば2ヶ月あればベストです。
その後の準備ができますからね。
もし、それで現場が全く混乱しないのであれば、残った人の負荷がとても大きいか、そもそも人が余っていたかです。
それくらい、製造現場は1人に対してとてもシビアに考えています。
入社の際に、もし万が一、残念ながら退社する時は1ヶ月前に教えてくださいね。これは全ての営業社員が言っている言葉です。
当社の雇用契約書にも書いてあります。
そう、事前に言っているのです。
しかしながら、2週間前に辞めるという人が出てくる。
どうするか。
成果の上げている拠点は、雇用契約書には1ヶ月と書いていますが、どうしてもやむを得ない場合は、2ヶ月前、3ヶ月前に教えてください、そう伝えています。
その理由は、製造現場が困るからです。
退職は個人の自由です、仕方ありません。
もちろん退職しない方が良いですが。
その際には、できる限り早く教えてください。
これを徹底しています。
結果、その拠点においては退職時には2ヶ月前、3ヶ月前に言ってくれるようになっています。
これは能力の差?
違うと思っています。
製造現場への想い、それが行動として表れている。
想いの差です。ちょっとした行動の差が大きな成果の差と表れてきます。
ちょっとしたこと②
某大手保険会社の、全国でも屈指の営業さんがいます。
その人がトイレのスリッパを並べていました。
その人がお礼状を手書きで書かれていました。
その両方とも、パクらせて頂き、自分の習慣にしています。
スリッパ並べる、お礼状を手書きで書く。
ちょっとしたことだと思いませんか?
ちょっとしたことに意識がいくから、その他のちょっとしていないことや、もちろんちょっとしたことにも意識がいく。
一事が万事とよく言いますが、まさにその通りだと感じています。
ちょっとしたこと③
社長の私の所には、多くの情報が多くの部署から回ってきます。
意思決定することも多いです。
自分自身で決めたことを全体に展開する前に、この人には個別に話をしておくべきだなという事があります。
根回しみたいなネガティブなイメージではなく、この事案については、個別に話をすべきだという事がちょいちょいあります。
私が逆の立場ならそうして欲しい、だから私はそうすることがあります。
もちろん、私と全く同じ人はいませんから、そこまでする必要性がないこともありますが、とても気をつけていることです。
人の気持ちは揺れ動きますからね。
ちょっとしたこと④
コンビニで何かを買う機会があります。
店員さんは「ありがとうございました」と言ってくれますが、私も「ありがとうございます」と言うようにしています。
昔、バスから降りる時に「ありがとーっ」て言っていたのと同じ感覚です。
大して意味は有りませんが、特に朝の場合は、ありがとうございますという言葉を口にするだけで自分自身も気分が良くなりますので、そうする様にしています。
ありがとう。
言われて嫌な人はいないでしょうから。
まとめ
ちょっとしたことなので、まだまだたくさんあります。
自分の人生を楽しくするのもしないのも、ちょっとしたことだったりします。そして、そのちょっとしたことを継続する、徹底することができる人とそうでない人の差が、大きな成果の差として表れてきます。
三陽工業も、スーパーマンの集まりではありません。
多くの社員が毎日、ちょっとしたことを積み重ねることによって、ここまでやってきました。
そしてこれからも、ちょっとしたことの積み重ねで未来を創ろうとしています。
ちょっとしたこと。
小さいけれど、大きなものだと考えています。
本日もありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!