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【433球目】三陽工業・安定期⑤

安定期は昨日1日で終わる予定だったのですが、思った以上に高砂事業所に時間がかかってしまったので、今日も続けます。


高砂事業所の続き

高砂事業所において、もう1つ考えていたこと。それは高砂事業所をリーダー排出職場にすることでした。

スタートの3名は、その時の職場のトップクラスの人に来てもらいました。
狙いは1年10ヶ月後の請負化です。そして、それがその通りになった。想った通りになった訳です。ただ、戦力を考えると当然の結果です。間違いない手を打っていけば必ずそうなるという確信があり、結果そうなりました。そうすると、その高砂事業所の安定運営は当然のこととして、それ以上の事業所へとシンカさせていく必要があります。そこで考えたのがリーダーを輩出していくことでした。

結果、現在のGT製造部においては、製造ユニット・物流ユニット・淡路島事業所の長はこの高砂事業所から出ています。そして、リーダー以外でも活躍してくれている社員もいますし、何より製造ユニットの中では今でも大きな存在なのがこの高砂事業所です。そして、高砂事業所が出来た時に、隣で作業長をされていた方が今、私達と共に仕事をしています。そのご縁に感謝です。


地位は人を作る

地位は人を作ります。そして、地位は人を潰します。これ両方とも真実です。

その地位になって、心の軸が伸びていった坂本さんの様な人もいれば、地位に就いたことで心の軸がマイナスへとなってしまって潰れてしまう人もいます。この2年間に痛感しました。三陽工業において、失敗は存在しません。全て経験と捉えます。この言葉を実践するのも簡単ではありません。なぜか。人は失敗を嫌がります。当たり前です。なので、誰かがその失敗を受け止めて経験として転換する必要があります。自分で出来ればいいですが、なかなか難しいことです。基本的にはその役割は上司ですよね。

坂本さんが事業所長になった時に、私は、全てのことを手伝う必要があると考えて、その準備をしていました。そこで彼が取った行動は、失敗を恐れずに色んな人に聞きながら助けてもらいながら、前進していきました。結果、私は今まで通り動くことが出来ました。予想を遥かに超えていってくれました。

その後も何回か彼は寄り道したり脱線したりしましたが、その全てを経験に転換すべく考えながら、時には突き放し、また時には突き放し、そしてある時には、完全に突き放し(笑)ながら、寄り添って来ました。それが今に繋がっているのだと考えています。とても感謝すると共に、予想を遥かに下回っていた状態から、遥かに超えていったその伸び方に、人は変われるんだと改めて確信を持ったのと同時に、これもまた生産推進グループの原型を見ることができました。

川崎重工で育った人達が、三菱重工でも通用した。三菱重工へ行く前には、このスタートの3名で通用しなければ、三陽工業はそこでの仕事は出来ないと考えていました。それくらい、3人のレベルは高かったです。そして、そんなスタートメンバーが今、拠点長を張ってくれていることに頼もしさを感じます。三陽工業のものづくりは、これからもシンカをしていきます。そして、坂本2世みたいな人が出てくることを楽しみにしています。


高砂ネタをもうひとつ

係長と言い争いになったとか、更衣室まで歩いて20分かかるとか、色々とあるのですが、ここでは初回の見積もりについてのお話です。

2009年4月1日から高砂事業所としてスタートしました。派遣契約が請負契約になったので、当然ですが、1つ1つの部品に対しての見積もりを申請して承認してもらう必要があります。3月のある日です。何時ごろでしょうかね。7時は完全に回ってました。8時くらいかな、9時にはなってないかな?それくらいの時間に携帯に電話が掛かって来ました。

井上さん。見積もりの件で今から来れますか?

鬼気迫る勢いで電話がありましたので、もちろんそのまま高砂へ向かいます。前の本社から40分程度かかりましたので、到着は早くても9時前後です。もっと遅かった可能性もあります。調達のほとんどの人が残っているのではないだろうかという位に人が残っていました。想定していた質問にお答えして安堵して頂きました。今も高砂事業所はGT製造部の大きな戦力です。その始まりがココでしたね。懐かしい想い出です。

安定期のお話は今日が最終です。安定期なので、安定していて書くことが少なかったですね。大半が高砂事業所のお話になりました。明日からは動乱期です。私が経験したことでもありますし、書くことは山ほどあります。あまり長くなり過ぎない様にしながら、でも伝えたい事はしっかりと書いていきます。最後になりますが、坂本さんには事前に許可を取っていることをお伝えしておきます(#^.^#)

本日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!