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【635球目】やったことがないことをやってみよう

このnoteでも何回も出てきている、三陽工業の中にあるやったことがないことをやってみようという言葉。今日はこの言葉をより深く考えてみようと思います。



リーマンショックまで

リーマンショック前までは兵庫県明石市のみ(一部神戸市西区、加古川も
ありましたが、近距離です)でビジネスを行っていて三陽工業。それまでは、やったことがないことをやってみようという考えを持っていた訳ではありませんでした。

ただし、相手が川崎重工となれば話は別です。

物流のロジスティックスセンターも研磨工場も初めはやったことがないことです。その他にも、細かなやったことがないことは川崎重工に対しては行って来ました。川崎重工以外となると、やったことがないことはやらない。それがリーマンショック前までの三陽工業の思考です。

なぜその様な思考だったのか。リスクとの向き合い方だと考えています。


リスクの取り方

Sから始まるQCD。
安全、品質、コスト、納期、そしてそれらを含めたいわゆる商慣習の様なものを含めてものづくりの仕事は進んでいきます。川崎重工に対しての場合はそれぞれのレベルを三陽工業として認識していましたので、やったことがないことであっても、想定できている範囲内で物事が進んでいきます。リスクとしてはとても小さい

それが、他のお客様になった場合、その1つ1つの認識が異なって来ます。ましてや三陽工業は川崎重工の売上が当時はほとんどでしたから、他のお客様の事が分からない。分からないからリスクが大きい。だからやらない。合理的で自然な思考かもしれません。

もう1つはリソースの問題です。
私が入社したのが27才の時。私自身の能力はさておき、27才のとりあえずは前向きな若い人材が入って来た。そこから、様々な出会いがありました。

いま、製造部の拠点長をしてくれている人達は、私が入社して数年間で出会った人、もしくは私が入社して既に三陽工業にいた人です。やったことがないことやりたくても人がいないと始まりません人がいないからやらない、これも合理的で自然な思考かもしれません。


正しい思考

人がいるからやったことがないことができるのか。
やったことがないことやろうとするから人がいるのか。

思考が最初に来るべきです。やったことがないことをやってみようという思考があるから、その為の人が必要だという思考に辿り着きます。結果、やったことがないことができていきます。そして、やったことがないことがやろうとする時には、不安がついてきます。その不安が言い換えるとリスクなのでしょう。相手がどんな思考か分からない。相手の仕事を進めるスピード感も分からない。

しかし、それが当たり前だという思考になれば、何も怖くはありません。
それに合わせて行けば良いだけです。リスクに対しての思考も正しくあるべきです。リスクがあるだからやらない。一見して合理的に見えるかもしれませんが、リスクがないものにリターンはありません。リスクがあっても、それを最小限に抑えながら最終的にはリスクを消していく。

赤字会社をM&Aする。

この問いにどう答えますか?赤字だからリスクがあるからやらない?
それで思考が止まってしまうとその思考は正しくないと考えます。
赤字の原因は何なのか?それが明確になれば、赤字会社でもM&Aを実施します。


始めの一歩

とはいえ、始めの一歩はとても勇気が必要でした。
明石での構内請負、高砂での取引開始、森友工場での表面処理、魚住LCでのコンテナ受入、HRでの県外進出、生産推進グループ。

今も続くこのやったことがないことの裏にはやむを得ず途中で終了したものもあります。バイクの開梱及び修理、鉄枠の製作、エンジンの組立などは、こちらの都合や先方の都合という違いはあれど途中で終了をしています。では、これらが全て失敗だったのかと言われるとそうではありません。とても貴重な経験になっています。

三陽工業には失敗という言葉ありません。そう三陽スタンダードに書いてあります。失敗したくないと考えると、始めの一歩はきっと踏み出せません
100戦100勝のつもりで臨む訳ですが、結果はそうならないという想定は当然の様に必要です。

三陽スタンダード⑧

最後に

やったことがないことをやってみようとすると、とても大きなパワーと仲間の協力が必要になります。1人で出来ることは知れていますからね。そして、その中心にいる人に必要なパワーはとても大きなものです。そこが小さいと上手くいかないことが多い。

これから先の時代、多くの人の仕事がロボットやAIに変わっていきます。人としての強みを持っていかなければその競合に負けてしまいます。逆に人としての強みを認識し、シンカすることが出来れば、ロボットにもAIにも変わられない仕事ができます。リスクの大きな仕事についてもそれを乗り越えてやり切れてしまいます。

人の持つ無限の可能性。それを開花させる場所が三陽工業です。
その環境が三陽工業にはあり、それを開花させようとする仲間が増えて来ています。まだまだ、先は長いですが、これからもやったことがないことをやり続けていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!