光徳小屋60周年記念行事(1998年)
学習院大学山岳部 昭和50年卒 藤大路美興
光徳小屋の創建60年をお祝いしようということが学習院山桜会の今年度の行事として位置づけられ、3月12日からスタートして実行委員会を開くこと6回、藤井昭孝委員長以下、今園国建、芳賀孝郎、奥野哲、石川英子、熊野將、高野美保の各氏に委員をお願いし、八木實、秦野郁郎、藤大路美興が事務局を預かった。
どのようなスタイルで60周年をお祝いするか、いろいろアイディアが出たが、場所と時間と割ける予算を検討すると、落ち着くところに落ち着いたと言うことだろうか。 幸いにして心配していた参加者数も光徳小屋に収容しきれない75名と言う多数に参加していただき、これだけでも目的の大半を達成したと言って良いだろう。
6月13日(土)のセレモニーには学習院施設部から宗像部長、宮崎課長が出席され、日ごろお世話になっている地元の光徳牧場、三本松、アストリアホテル(東部興行)に、学習院として感謝状と記念品を渡していただいた。 今後、小屋と地元との協調関係を維持していく上でも、大変前向きの理解あるご配慮をいただいたと感謝している。
当日のゲストとしては、成蹊学園登高会の渡辺兵力会長にお出でいただき、旧制高校時代の学習院と成蹊の関係、同会長のご父君が旧制学習院に奉職され、山岳部の部長を務められたこと、さらには初代の光徳小屋が成蹊の虹芝寮と同じ設計者堀越三郎氏の手になっていることなど、成蹊山岳部と学習院山岳部の縁を初めて伺うエピソードを交えてお話しいただいた。
心配した雨も幸い野外でのセレモニーが終了するまで待ってくれ、無事記念式典を終えることができた。
翌14日(日)を分散登山の日としていたが、予想通りの雨模様で自由行動とした。 12日(金)の前夜祭から呑み続けで消耗していたというのが本音か。
60年祭には、学習院山桜会だけでなく、稜桜会(学習院大学ワンダーフォーゲル部OBOG会)、雪桜会(学習院大学スキー部OBOG会)、写真部、あるける同好会と、光徳小屋を愛用していた関係者に幅広く呼びかけた。光徳小屋を懐かしむたくさんの方々にご参加いただいたが、ざっと見渡したところの平均年齢は高齢化著しく、日本山岳会とほぼ同様の57歳位か。
以前から懸念されていることだが、学生層の光徳小屋への利用者が減り、小屋に関心を持ち利用するのは古い卒業生がほとんどというのがこれまでの状況だ。 『光徳小屋の素晴らしさを次代に伝えていく』と言う掛け声は多いが、誰も具体的にそれをプログラム化できない。
日本山岳会と同じで平均年齢57歳では、光徳小屋をリプロデュースできる感性にも限界があるのではないだろうか。 実行力についてはなおさらであろう。 60年を迎えた光徳小屋の今後の課題は在校生にどのようにアピールしていくか、にある。
11月になれば光徳小屋は冬季閉鎖期間に入る。 雪の中でじっくり作戦を練ることにしよう。
なお、小屋の冬季閉鎖期間は11月初旬から来年の4月中旬の予定です。期間中も学習院山桜会会員はオープン中と同じように料金を払って本棟の使用が可能です。詳細は小屋委員までお尋ねください。11月の集会は、皆様奮ってご参加ください。
山桜通信 11号(1998年10月)
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