2014年インドヒマラヤ遠征 （1. 装備（その１））
学習院大学山岳部 ２年 梶田瑞穂
＜概要＞
個人装備、Hidden Himalayaが用意してくれたキャラバン中の装備に関して全体的に問題点は少なかった。 団体装備は紛失のために大きく変更することが多かった。 量を減らし、デリーの登山ショップ、IMFのレンタルなどで対応したが、予想通り質は良くなかった。 最悪のケースを想定して多めの装備を持参したが、輸送などを視野にいれるともっと軽量化がはかれたかもしれない。 兼ね合いが重要な点になると思われる。
＜計画＞
同地域の登山報告書などを参考にし、以下のような計画を立てた。
個人装備
個人装備は、全体的に日本国内における冬山装備を流用するが、以下の点に注意する。
・ザックはアタック用に50～60Lのものを使用し、ダッフルバックを運搬用とする。
・クレバスレスキュー、フィックロープの通過用にPETZLのマイクロトラクションを日本から持参する。
・ピッケルは、万が一ダブルアックスでの登攀になることも想定して短めのもの（PETZLアズターなど）も持参する。
共同装備（BCまで）
・キャラバン中の装備はすべてHidden Himalayaに手配を委託し、登山活動中の装備を保存しておく。
共同装備（BC以降）
・高所用テントとして、普段から使っているテント（PAINE /スタードームテント3-5人用）を持参する。
・フィックス用ロープは最悪のケースを想定し、750ｍ用意する。 200ｍは高品質のダンライン（ポリプロピレン）8mmを使用し、残り550ｍは現地で購入する。
・クライミング用にダイナミックロープを3本持参する。
・スノーバーは理学部の工作教室にて自作し、市販のものよりも費用を大幅に抑える。
・カラビナは重量を節約するため30個をIMFからレンタルする。
・修理用具は予想外の状況にも対応できるように充実させて持参する。
・予備品として、アイゼン、ヘッドランプ、サングラス、ポリタンク、オーバー手を用意する。
＜お知らせ＞
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