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ライフワークのような

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太平洋戦争の後半、昭和18年以降、戦局の潮目が変わり、米軍の反撃攻勢に敗退を重ねていった日本軍、とりわけ陸軍、中でも下級兵士たちが、どう戦いどう敗北潰走していったのか、また終戦後…
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#インパール作戦

NHK 戦慄の記録「インパール」再放送を見て

NHK 戦慄の記録「インパール」再放送を見て

1,はじめに変な党が国会をざわつかせているが(NHK から国民なんちゃら党)、一方私はNHKまだまだ捨てたもんじゃない、なかなかいい番組作ってるね、と時折感心して見ている今日このごろなのである。
さて、これから書くのは「戦争」についての記事である。今更ながらの太平洋戦争の記事など、今の若いみなさんは興味もないだろうし、まず読まないだろうから、ていうか読まなくていいから、おじさん、この記事の結論を先

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NHK取材班「責任なき戦場 ビルマインパール」を読んで

NHK取材班「責任なき戦場 ビルマインパール」を読んで

「週刊現代」3月31日号No books No lifeでは古谷経衡(ふるやつねひろ)氏の「我が人生最高の10冊」を紹介している。
私は彼の推薦している書名を見て、誠に失礼ながらヒャッホー!嬉しくなってしまった。私の推し分野そのものだからで、そこには太平洋戦争というわが国の歴史史上最大の失敗に関する書籍が並んでいたからでもある。古谷氏は、太平洋戦争における日本軍、とりわけ軍首脳が行った作戦の持つ本

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「戦慄の記録インパール」読後に東電強制訴訟を考えた

「戦慄の記録インパール」読後に東電強制訴訟を考えた

今回読んだ本「戦慄の記録 インパール」は同名のNHKスペシャルとして2017年放送され、その後大きな反響を呼んだものを、補完し書籍化されたものである。DVDも発売されているようである。
この本の貴重かつ有益なところは、インパール作戦を、計画、承認、遂行 敗退、と時系列的に正面方向から分析するのではなく、側面、つまり作戦に参加し生還した元兵士や、作戦遂行当時、途上の村で日本兵と関わった現地の人たち、

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