精神遅滞(Mental Retardation : MR)

こんにちは。
サンコー薬局羅漢店の岡本です。

精神遅滞(Mental Retardation : MR)とは、
『18歳までに明らかになる、明確に平均以下の知的能力を持つ』と定義され、同年齢の子供には出来る知的活動が出来ず、達成年齢が遅い事を指します。

☆適応行動スキル
✦概念的スキル
言葉の理解と表現、読み書き、お金の概念、自律性
✦社会的スキル
対人関係、責任性、自己評価、ルールを守る、服従する、
犠牲の回避、ナイーブさ、騙されやすさなどが指標となる。
✦実践的スキル
・食事、身支度、移動、排泄などの生活の基本動作
・食事の準備、服薬、電話の使用、お金の使用、移動、家事
✦職業的スキル、安全確保
上記3つのスキルの上に成り立つもので、
より複雑な判断や臨機応変な行動が必要。

アメリカ精神遅滞協会(AAMR)は、
「精神遅滞は個人の絶対的特性ではなく、知的制約を持つ人とその環境との相互作用により表現される」としています。かなり環境因子に左右されるスキルであり、逆に言えば環境の調整によって、適応を促進する事が出来るということです。

☆知的障害に対する基本的配慮
キーワードは『メモリーの少なさ』であるため、
それをどう補うかで支援の幅は広がります。
①1つずつ、短く、分かりやすい指示
②集中力が続くように周囲の刺激を遮断する
③能力に応じた課題や宿題の設定
④具体的なお手本(やってみせる)
⑤ゆっくり、繰り返し、反復して練習、身体で覚えていく
⑥言葉は消えてしまうため、文字や絵、図を使う

栄養療法としては、腸脳相関、脳へのアプローチ、
重金属の解毒、を主軸に
漢方薬は個々の特性、体質に応じての対応を大切に
フォローしていきます。

wrote by Miki Okamoto

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