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ベトナム人男性を熱狂させる“闘鶏”!!


鶏と鶏が戦う“闘鶏”を皆さんご存知でしょうか?

東南アジアでは古くから行われ、現在では世界各地に広まっているようです。
因みに、調べると・・・
発祥地は中国で、唐の玄宗の時代で皇帝が酉年だった為、清明節(4月初め頃)に催したのが始まりだそうです・・・
という事で、“闘鶏”は、ベトナムでも男性中心に大人気です!
今回はベトナムにおける“闘鶏”の歴史などについて、調べてみました。

闘鶏が広まるきっかけは・・・・元首相?

ベトナム新聞「ラオドン」によると、闘鶏用の鶏の育て方を教えた最古の文書は、レ・ヴァン・デュエット(1763~1832)の「ケー・キン」であると言っています。
また、グエン・カオ・キー氏(1965~1967年首相/1967~1971年副大統領)が、闘鶏の「古典」に非常に興味を持ち、軍師さん達に世界中の闘鶏に関する資料の収集に時間を費やさせた、というのもベトナムでは有名なお話しです。更にキー氏は、最高の闘鶏をベトナム全土から集め、鶏マスターに世話をさせ、専門の闘鶏場で飼育させていたようです。
 
「ケー・キン」によると、ベトナムでは旧暦の1月から2月にかけて市場の庭の真ん中に闘鶏場が建てられ、そこに、全国からチキンプレイヤーが参加するために集まってきたとあります。貧しい人は歩き、お金のある人は船、カヌー、馬車、あるいは駕籠に乗ってやってきました。また、通りには店が広がり、行き交う人々で賑わい、鶏の主は、鶏を宝物のように胸の前に抱え、堂々とした佇まいで歩いていたそうです。
その後、フランス植民地時代までは、大規模な闘鶏場が多く作られ、たくさんのベトナム人男性を魅了していたようです。

闘鶏は文化、そして芸術へ・・・

ベトナムで闘鶏がいつ始まったのか、誰がこの競技を始めたのかは不明ですが、昔から私たちの生活に根付き、娯楽として受け継がれてきたと言って良いと思います。それも単なる娯楽ではなく、日々の生活の悲しみや悩みを和らげ、豊かな生活をもたらす文化ともいえます。
また、闘鶏は、農村部から都市部まで、お年寄りから子供まで、貧富を問わず多くの参加者を魅了してきました。
闘鶏は歴史を通じ、ベトナム人の生活と密接に関わり、ベトナムの伝統文化へとなっていったのだと思います。単なる娯楽としてだけでなく、地域のコミュニティ形成の一助として。
しかし、どの趣味でも、闘鶏を育て、訓練するのは素晴らしい芸術です。
因みに、養鶏農家は、家族や妻、子供の世話よりも、鶏の飼育に多くの労力と時間を費やします。羽の一本一本を切りそろえ、食べ物や飲み物には常に細心の注意を払い育てています。

闘鶏の歪み・・・

多くの人は愛情を込めて鶏の世話をし、闘う鶏には「入浴」までさせます。また、闘う鶏がトライアルファイトや練習試合をするたびに、鶏の口に手を突っ込んで鶏の痰を吸い出す養鶏農家もいます。私は鶏の口に手を突っ込む事は想像できません(鳥肌たってきました)・・・。
でも、これを“情熱”と呼ぶのかも知れませんね。
そして、更に強い闘う鶏を育てるのは難しいです・・・武術の訓練などなど。ヒヨコから育てて闘う鶏になるまでには、時間もかかり、そこには、情熱と忍耐力、そしてお金が必要です。
そうです、その“お金”が厄介で、単なる娯楽と捉えられない人達を中にはつくってしまいます。

…ギャンブル依存症になる

報道機関の調査によると、近年、南部の一部の地域で、闘鶏を飼育するための「炉」がいたるところに出現しているようです。
Hoc Mon (ホーチミン市)、Duc Hoa (ロンアン省)、Go Cong (ティエンザン省)、O Mon (カントー省)、Cho Lach (ベンチェ省)、Cau Doc (アンザン省) ・・・
実はこれらの地域はすべて、昔から伝統的な闘鶏が飼育されている場所だそうです。
ベトナムには、2006年からフーイエン省で運営が認可された闘鶏場がある。この場所は賭博行為を一切禁止した娯楽の場であると規定されており、ここで闘鶏を観戦する人は入場券を購入しなければならないそうです。
さらに、全国には違法行為である闘鶏場が数多くあり、さまざまな規模で闘鶏賭博行為が行われており、各地で闘鶏賭博者の逮捕者もでているようです。


↓↓ここからは、少し私のお客様のおはなし・・・です。

今回は、ベトナムのドンナイ省とビンフック省に工場をもつ台湾系企業G社を紹介したいと思います!

G社の基幹工場はドンナイとなり、ドンナイには109人の方が勤務しています。ドンナイ、ビンフックの工場は、機械が大量導入されており、自動化と管理がしっかりと行われています。
また、各工場は3シフト(繁忙期)交代制で稼働しています。
そして、このG社の素晴らしいところは、資源の節約やスクラップ品のリサイクル、工場の環境整備(汚染対策含む)にも積極的に取り組んでいるところです。
主な製品は、自動車、バイク用クラッチ、ミシン部品、高圧産業用部品の製造です。同社の販売先は、日本が65%を占め、アメリカが25%、ベトナム国内が10%という構成になっています。

従業員の平均年齢は30代と若く、暑い中でも、活気のある工場運営がなされています。そして、向上心も高く、仕事へのプライドも持ち、常に納期や品質にこだわり働いています。
従業員一人一人の高い資質もありますが、会社としての社員教育の充実度も高い事が、納期・品質へのこだわりに繋がっているのだと思います。

G 社が長きに渡りお客様から信頼を得られているのは、しっかりとした企業文化を持ち、強い従業員の結束力が裏付けとなっているからだと思います。
まさにG社は人材の宝庫です!

因みに、ベトナムの労働者人口についてお話しすると、

15 歳から 64 歳までの労働者人口(働くことができる人)が、総人口の 66 % 以上を占めています。この水準は、いわゆる“黄金時代”と言われています。
ベトナムでは、2007年から既にこの黄金時代に突入しています。
元国民経済大学人口・社会問題研究所プロフェッショナルのグエン・ディン・クー教授によると、ベトナムの黄金時代は30年から35年続くと言われています。
この絶好の機会を更に活用していくためには、この年齢層の方々が健康で、スキルを磨く環境が必要だと思います。

ぜひ皆さんもそんな活発な若者が多いベトナムへ一度、遊びにきて下さい!!それではまた。


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