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【開催報告】人と組織を支援する 心とからだの健康セミナー

11月に行われたこちらのセミナーの報告です。JES通信vol.174(2023.12.11.)に掲載された記事を転載します。


 2023年11月10日(金)に開催したセミナー(テーマ:「EAPと創る職場のコミュニケーション ―アルコール問題・発達障害の理解を起点に」)は、盛況のうちに幕を閉じることができました。当日は、会場およびオンラインにて多くの方にご参加いただき、アルコール問題やコミュニケーションをより深く理解し考える機会となりました。また、第1部、第2部共にたくさんの質問が寄せられ、受講後のアンケートでは「(第1部講義)アルコール依存症に付随するメンタル疾患について参考になった」「(第2部座談会)メンターに関する新たな発見があった」などの感想をいただきました。セミナー後の相談室見学会には、会場参加の方のうちほとんどの方が立ち寄られ、当社の新しい相談室をご案内することができました。
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 第2部は座談会でした。登壇者はアルヒ株式会社人事総務部長・秘書室長の西川昌邦さん、当社東京相談室室長の永田芳子で、当社社長、榎本正己が司会を担いました。第1部の話を引き継ぎ、米沢が第2部冒頭で職場のアルコール問題について話題提供し、座談会に加わりました。後半は西川(さいかわ)さんの会社のメンター制度の話で盛り上がりました。
 
 個人的に嬉しかったことをいくつか。まず第1部の垣渕先生の講義が好評でした。垣渕先生は、企業人事向けに話すのは初めてと仰っていて、内容が専門的になりすぎないかなと懸念したのですが、流れるような、とても理解しやすい話でした。垣渕先生は大学・研究室の後輩で、ちょうど私と入れ替わるような形で成増厚生病院に赴任され、アルコールセンターを担当されるようになった先生です。私が2016年まで院長を務めた慈友クリニックでも週1回外来を担当しています。2020年にはアルコールに関する一般向けの書籍、『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』を出版し、この分野の本としては一番売れているそうです。アルコール問題に関心のある方、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。
 西川さんのお話もとてもためになりました。アルヒのメンター制度の話はみなさんの関心を集めていました。メンターとしての教育・研修を受けた複数のメンターが社内ポータルで公開されていて、社員は好きなメンターを選べるのだそうです。ここがポイントですね。ラインケアではサポート仕切れない部分を補完できるだけでなく、もう少し幅広い視点でキャリアやライフを考える助けになるのだろうと思います。
 アルヒの話を聞いて、2018年に日経ビジネスの取材を受けた時に話した「リベロ制度」(米沢の造語です)を思い出しました。こちらはキャリア・カウンセリングなどの経験のある人事労務のスタッフが新入社員(新卒・転職)をしばらくフォローするアイデアです。「リベロ制度」という言葉はまるで流行りませんでしたが、やっている企業はあるようです。
 最後は東京相談室長の永田。終了後のアンケートに、「永田さまの言語化能力は素晴らしいです!」と書かれていたのです。スタッフの力を認めてくださるのは本当に嬉しいですし、そういったことに関心をお持ちの方が参加されていたことも嬉しくなりました。
 
 職場のアルコール問題の相談や研修はもちろんEAPでお引き受けできますが、医療が必要と判断されたら垣渕先生のいらっしゃる東京アルコール医療総合センターや慈友クリニックにご相談ください。

■東京アルコール医療総合センター

■慈友クリニック アルコール専門外来

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