産業ダイアローグ研究所

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産業ダイアローグ研究所

精神科専門医・指導医であり、認定産業医でもある米沢宏が所長を務める株式会社ジャパンEAPシステムズ「産業ダイアローグ研究所」のnoteです。オープンダイアローグのアイデアの産業領域での活用を推進し、「ビジョン・クラフティング研究所」と共にEAPの新たな可能性を探って参ります。

マガジン

  • アルコール問題

    アルコールに関連する記事を収めます。

  • JES通信コラム

    株式会社ジャパンEAPシステムズのメルマガ、JES通信に掲載している「ドクター米沢のミニコラム」を毎月転載します。

  • JES学術活動

    米沢だけでなく株式会社ジャパンEAPシステムズ スタッフの学会・講演活動を紹介します。

  • JESセミナー

    ジャパンEAPシステムズ、ならびに産業ダイアローグ研究所等で開催されるセミナーについてご案内します。

  • オープンダイアローグとその周辺

    オープンダイアローグだけでなく、産業領域で活用できるさまざまな心理社会的アプローチを紹介します。

最近の記事

映画「アディクトを待ちながら」を観てきました

 依存症の話が続いて恐縮です。  昨日午後はJFPA思春期保健セミナーの録画でした。配信は9月からです。また改めてご案内しますが、終わってから映画を観に行きました。映画館に足を運ぶのはいったいいつ以来だろう?  仕事関係で9月に高知東生さんとご一緒するので(こちらも近日中にお知らせします)、観ておかねばという気持ちもあり出かけたのですが、いい映画でした。詳細はこちら。  主演、とは書いていないのですが、一応一番初めに名前が出てくる高知東生さん。監督・脚本はナカムラサヤカさん

    • 産業精神保健学会誌「職場のアルコール問題の解決」の読みどころ(JES通信【vol.184】2024.7.10.ドクター米沢のミニコラムより)

       アルコールの話が続いて恐縮です。当社のメルマガ、JES通信にも今回のアルコール特集を紹介したコラムを掲載しましたので転載します。  すでにご案内しましたように、米沢が編集委員を務める日本産業精神保健学会の学会誌「産業精神保健」第32巻2号に、特集「職場のアルコール問題の解決」が掲載されました。本特集は米沢と当社スーパーバイザー春日未歩子が編集責任として関わりましたので、今回は各論文の読みどころをご紹介します。  アルコール依存症は、かつてはアル中(慢性アルコール中毒)と

      • 覚えておこう 飲酒の0123(ASK)

        ▼「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」をめぐって  2024年6月28日の公開したnoteに、産業精神保健学会誌の特集、「職場のアルコール問題の解決」をご紹介しました。  今回の特集で取り上げ損ねた情報があったのでご紹介します。  2024年2月に、日本で初めて作成・公表された「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」ですが、今回の学会誌特集を執筆してくださった筑波大学の吉本先生が作成委員を務められているので、先生の論文に簡単な解説を追加していただきました。  202

        • 特集「職場のアルコール問題の解決」が公開されました(産業精神保健学会)

           当研究所所長の米沢宏と副所長の春日未歩子は、日本産業精神保健学会誌の編集委員を務めておりますが、このたび「産業精神保健」第32巻 第2号の特集、「職場のアルコール問題の解決」の編集を担当しました。6月20日に無事公開されましたのでご案内申し上げます。 『産業精神保健』第32巻 第2号 特集部分をご紹介します。 特集 職場のアルコール問題の解決 ▼特集にあたって/米沢 宏, 春日 未歩子 ▼アルコール使用症の概念の変遷と現状,今後求められるアプローチへ/湯本 洋介 ▼ア

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          18本
        • 産業オープンダイアローグ研究会
          9本

        記事

          大会参加報告:日本TA協会第36回大会

           TAとは私が専門とする交流分析 Transactional Analysis の略称です。日本TA協会は、日本で唯一、国際TA協会(ITAA)と提携している団体で、ITAAが定める国際資格取得を目指す会員を中心に、交流分析の学びを深めています。交流分析を勉強したいと言われたらこの団体に入ることをお勧めしています。  私がTA協会の大会に初めて参加したのは1996年で、「短期の解決を目指して」というテーマで研究発表しました。この辺の事情は以前のnoteに書きました。協会のNe

          大会参加報告:日本TA協会第36回大会

          JESよりお知らせ:カウンセラー採用オンライン会社説明会

           この度ジャパンEAPシステムズ(JES)では、カウンセラーの採用説明会をZoomにて開催します。  ・EAPカウンセラーって、実際どんな仕事をしているの?  ・どんな人が働いているの?  ・産業臨床の経験がなくても大丈夫?  ・相談室やオフィスはどんな感じ?  ・働き方や職場の雰囲気も知りたい  といった声にお応えして、具体的な仕事内容や若手スタッフの体験談などを採用担当者・若手スタッフがお話しします。JESの魅力について存分にお伝えできればと思っています。  詳し

          JESよりお知らせ:カウンセラー採用オンライン会社説明会

          ギャンブル依存症とは何か(JES通信【vol.183】2024.6.11.ドクター米沢のミニコラムより)

           毎年5月14日から20日は「ギャンブル等依存症問題啓発週間」ですが、この春は米国メジャーリーグ関連のニュースにより、図らずもギャンブル依存症に注目が集まることになりました。ギャンブル依存症とはどういう病気なのでしょう。 ▼「ギャンブル等」とは  「ギャンブル等」とは、結果が偶然に左右されるゲームや競技に金銭を賭ける行為を指します。パチンコ・パチスロ、競馬・競輪・競艇・オートレースの公営ギャンブル、ナンバーズ・サッカーくじ、賭け麻雀、スポーツ賭博、インターネット賭博、カジ

          ギャンブル依存症とは何か(JES通信【vol.183】2024.6.11.ドクター米沢のミニコラムより)

          講演のご案内 − 7/23(火)ネガティブケーパビリティとオープンダイアローグ

           動機づけ面接の第一人者、北田雅子先生(札幌学院大学)からお声がかかり、以下の講演でしゃべることになりました。 テーマ:働く人のwell-beingをサポートする 第一弾    「ネガティブケイパビリティとオープンダイアローグ」 主 催:アンドMIラボ 日 時:2024年7月23日(火)20時から21時30分(質疑応答を含む) 場 所:オンライン開催 参加費:4,000円 申込み:https://peatix.com/event/3932334 【この研修のめだま】  V

          講演のご案内 − 7/23(火)ネガティブケーパビリティとオープンダイアローグ

          6/11(火)開催!「管理職のためのハラスメント対策研修」(公開型オンライン研修)

           今年度の当社公開型オンライン研修の日程は既にお伝えしましたが、6月の「管理職のためのハラスメント対策研修」が近づいて参りましたので、改めてご案内申し上げます。 ■研修概要 【日時】6/11(火)13:30~15:30 【形式】Zoom ウェビナー 【対象】管理職、人事労務ご担当者、産業保健スタッフ 【料金】5,500円(税込)/1名 ※キャンセル料は実施4日前から料金の100%いただきます。 【定員】各80 名  ■研修内容 1)なぜ企業でハラスメント対策が必要か

          6/11(火)開催!「管理職のためのハラスメント対策研修」(公開型オンライン研修)

          5月病:リスガードの適応曲線から考える(JES通信【vol.181】2024.5.9.ドクター米沢のミニコラムより)

          ▼五月病、六月病とは  五月病という言葉はみなさんご存知と思います。最初に使ったのは誰なのかよくわからないのですが、昭和40年代(1960年代後半)にはマスコミ等で使われ始めていたようです。  五月病の元々の意味は、熾烈な受験戦争を勝ち抜いた優秀な学生が、大学に入ると目標を喪失し、ゴールデンウィーク明けあたりから一時的に無気力な状態になることを指していました。その後、新入社員の不適応に対しても使われるようになりました。ただ新入社員の場合は目標喪失というよりも、厳しいサラリ

          5月病:リスガードの適応曲線から考える(JES通信【vol.181】2024.5.9.ドクター米沢のミニコラムより)

          森とこころの研究所主催 デモポリーボードゲーム体験workshop

           産業ダイアローグ研究所副所長の春日からの案内です。  対話文化醸成の一環から、森とこころの研究所では「デモポリーボードゲーム体験workshop」を企画しました。一緒に体験してくださる方を募集しております。定員7名です。 「民主主義を学ぶ!Demopolly(デモポリー)」  経済格差が広がっていたり、戦争の足音が日本にも近づいているように感じる今日この頃。そろそろ、しっかり民主主義を考えないとまずいのでは、と、個人的に危機感を抱いています。  一人で悶々と考えるより

          森とこころの研究所主催 デモポリーボードゲーム体験workshop

          副所長のフィンランド視察記(2024年度第1回産業OD勉強会)

           2024年度の第1回産業オープンダイアローグ勉強会を4月25日にオンライン開催しました。年度初めでみなさんお忙しかったのか参加者は6名でした。  今回は副所長の春日が話題提供しました。我々が取り組んでいるオープンダイアローグは、フィンランドの西ラップランド地方にあるケロプダス病院で生まれましたが、昨年、ケロプダス病院は地域の医療センターに吸収され、その役目を終えたとのことでした。その辺の事情も含め、フィンランドのダイアローグ事情がどう変わってきているのか、Nagoya Co

          副所長のフィンランド視察記(2024年度第1回産業OD勉強会)

          学会参加報告:交流分析学会2024その2 講習会

           交流分析学会2024の2日目は講習会でした。1日目はこちらをご覧ください。天気が良くてよかった! 【門本先生の「関係性交流分析」】▼寝坊!遅刻!!  2日目は完璧に寝坊して1時間遅刻!ワークショップだから途中からは入れてくれないんじゃないだろうか!?とドキドキしながら会場に向かったけれど、教室入り口の前を通ったら、わざわざ大会長が廊下に出て迎え入れてくださいました。感謝。  午前の講師は大正大学の門本泉先生。30年前に一緒に交流分析を学んだ仲間です。佐島マリーナで行われ

          学会参加報告:交流分析学会2024その2 講習会

          学会参加報告:交流分析学会2024その1

           私の専門の一つ、交流分析の学会に参加してきました。自分の研究発表は無し。RC(後述)の発表を考えていたのですが、準備が間に合わず。  江戸川大学は初めて訪問しました。流山市の新興住宅地にある、こぢんまりとしつつも広々としたキャンパス。東京ではオフィスビルのような大学が増えましたが、昔ながらの大学らしい大学だなと思いました。 ------------------------------------------------------------- 日本交流分析学会 第49回

          学会参加報告:交流分析学会2024その1

          【申込開始】公開型オンライン研修(管理職のためのメンタルヘルス・ラインケア研修、ハラスメント対策研修)

           当社では「管理職に研修を受けさせたくても対象者が少なく、毎年の実施が難しい」「業務上、一度に人数を集めづらいが、複数回開催するとコストがかさむ」などのお困りの声にお応えして、公開型オンライン研修を毎年行っております。  昨年度好評だった管理者向けのメンタルヘルス・ラインケア研修とハラスメント対策研修の2種を今年度も実施いたします。  本研修の特徴は、事例を通じて理解を深め、具体的な対応方法を回答する、確認テストで振り返るなど、参加者を「聞きっぱなし」にさせない工夫にあり

          【申込開始】公開型オンライン研修(管理職のためのメンタルヘルス・ラインケア研修、ハラスメント対策研修)

          JES契約企業から85社が健康経営優良法人に認定

           今回は「JESからのお知らせ」から転載です。  2024年3月11日付で経済産業省と日本健康会議から発表された「健康経営優良法人2024」において、当社(ジャパンEAPシステムズ)の契約企業のうち85社が健康経営優良法人の認定を受けました。  認定企業の内訳は以下の通りです。 <グラフ>  この結果は、ひとえに各企業様における日頃からの健康経営への取組みの賜物であり、改めて敬意を表します。  健康経営優良法人の認定要件(健康経営度調査)の中で当社がお手伝いできる項目

          JES契約企業から85社が健康経営優良法人に認定