映画「アディクトを待ちながら」を観てきました
依存症の話が続いて恐縮です。
昨日午後はJFPA思春期保健セミナーの録画でした。配信は9月からです。また改めてご案内しますが、終わってから映画を観に行きました。映画館に足を運ぶのはいったいいつ以来だろう?
仕事関係で9月に高知東生さんとご一緒するので(こちらも近日中にお知らせします)、観ておかねばという気持ちもあり出かけたのですが、いい映画でした。詳細はこちら。
主演、とは書いていないのですが、一応一番初めに名前が出てくる高知東生さん。監督・脚本はナカムラサヤカさん、そしてプロデューサーが田中紀子さん。高知さんは2016年に覚醒剤と大麻使用の容疑で逮捕されました。その時は、「また芸能人が」という感想しか持ちませんでしたが、2020年に出版された、「生き直す 私は一人ではない」(青志社)を紹介するネット記事を見つけ驚きました。何と素直に自分のことを語っているのだろう。もちろん速攻で本を購入しました。
以来、X(旧Twitter)でフォローさせてもらっていますが、高知さんのツイートには毎回考えさせられます。すごい。そして高知さんつながりで、ギャンブル依存症を考える会代表の田中さんもフォローするようになりました。田中さんはギャンブル依存症の当事者であり家族でもあります。その行動力には本当に驚きます。監督・脚本のナカムラサヤカさんはギャンブル依存症の家族の立場でこの作品のメガホンを取ったのだそうです。そしてこの映画には実際の回復を続けている依存症者、またはその家族が多数起用されているそうです。
どんな映画になっているんだろう?ラストシーンを高知さんがアドリブで演じたってどういうことだろう?などいくつものクエスチョンを抱えながら映画館に向かいました。
ネタバレになるのでストーリーは書きませんが、役者さんたちのセリフに、「そうそう、患者さんはそんな風に言ってた!」と何度も頷いたり、時には涙しながら画面を追っていきました。そしてグサっと心をえぐられたり…。見終えた時はちょっと複雑な気持ちでした。すがすがしさを感じ気持ちが軽くなっている一方、どこかモヤモヤも残っているのです。そんな不思議な感覚で映画館を後にしました。
池袋から新宿経由で家路につきましたが、駅を歩いていて、ぶつかりそうになったり進路を塞がれたりしても、いつもより気持ちが優しくなってるというか、みんなそうだよね、いろいろあるよね、と許せてしまうみたいな気持ちを抱きながらの帰宅だったのです。
昨日が最終日の予定でしたが好評につき来週まで池袋でやってます。
グサッと心をえぐられたことについては後日追記したいと思っています。