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気になった、あちらのサイエンスニュース【6/14】 ゾウは互いに名前で呼び合っている。

俺たちはふんいきで科学をやっている。
コーエー信者の私が気になった、海外のサイエンスニュースをクリップしています。



心臓組織を強制的に若返らせることで、修復機能を回復。

心臓発作などによって、心筋を収縮させる細胞である心筋細胞が損傷を受けると、それを修復することは不可能です。
心筋細胞を修復する能力は、生まれたばかり赤ん坊だけが持つ能力であり、加齢とともに衰え、喪失してしまうのです。

しかし心臓組織を強制的に胎児の状態に戻すことで、この修復能力を取り戻させるという、大胆な研究が進行しています。

ノースウェスタン大学のポール・シューマッカー博士は、心臓組織を損傷した成体マウスから、ミトコンドリア関連遺伝子であるUQCRFS1を欠失させることで、心臓組織が胎児のような状態に“若返る”ことを発見しました。

そしてこの“若返った”マウスの心臓組織は、まるで胎児の心臓のように修復を始めたのです。

シューマッカー博士はこれをヒトに応用することで、心臓発作で負ったダメージや、赤ん坊の先天性の心臓疾患の修復を実現できるかもしれないと語っています。


9年前に認知症を予測できる。精度は80%以上。

ロンドン大学クイーン・メアリー校の研究者たちが、診断の9年前までの認知症を80%以上の精度で予測する新しい技術を開発しました。
これは従来の診断方法である、記憶力テストや脳の縮小の測定をはるかに凌ぐものです。

研究者たちは、アルツハイマー病によって影響を受ける最初の神経ネットワークである「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)の変化を検出し、UKバイオバンクから得た遺伝データや健康データと比較することで、認知症の初期兆候を特定することに成功したようです。

実はアルツハイマー病の原因となる脳内のタンパク質はすでに特定されています。しかし多くの人は、このタンパク質を脳内に持ったまま何十年も何事もなく生活しています。
しかし一方では原因となるタンパク質が活性化して、アルツハイマー病を発症する人がいるのです。

両者の違いがどこにあるのか。
今回開発した測定方法が、この謎を解く鍵になるのではないかと期待されています。



ゾウはお互いを名前で呼び合っている?

コーネル大学の行動生態学者マイケル・パルドはいいます。「ゾウのコミュニケーションは、私たちが以前思っていた以上に複雑なのかもしれません」。

パルド教授らは1986年から2022年にかけて、アフリカサバンナゾウの雌とその子供の鳴き声を記録。機械学習技術を用いて469件の鳴き声の録音を分析しました。
そのうち27.5%の鳴き声が、特定のゾウだけに向けられたものだったという調査結果が出ました。

そこで次に、パルドたちは17頭のゾウに鳴き声の録音を聞かせ、反応を比較しました。
ゾウたちは、他のゾウに向けられた鳴き声を聞いたときと比べ、自分の「名前」を聞いたときは、より声を出し、より素早く話し手の方へ移動したのです。
「鳴き声を聞いただけで、ゾウはその鳴き声が自分に向けられたものかどうかを見分けることができたのです」とパルド教授は言います。

研究チームの次の課題は、ゾウがどのように鳴き声に情報をコード化しているのかを解明することです。例えば、ゾウは地名もつけるのか、あるいは三人称でお互いのことを話すのか、など。

もしかしたらゾウたちは、私たち人間のことも名前をつけて識別しているかもしれません。


注意:雰囲気で書いてます


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